地域猫活動とは・・・
①地域の方&ボランティア&行政が協力し合い
②繁殖制限手術で猫が増えないようにして
③ルールを守った餌やりをして地域のごみが荒らされたりするのを防ぎ
④糞尿被害を抑えるためトイレの設置をして人間が清掃し
猫が好きな人にとっても
嫌いな人にとっても
無関心な人にとっても
「不幸な猫を減らし」
「地域の衛生環境を守る」為の活動です。
猫たちは1代限りの命を一生懸命生きています。
<ケース1>スタート15匹→現在4匹
畑と住宅が混合した地域の中の私有地。餌をやり続けたのみで猫を増やした人は亡くなり、ご家族と地域の方が解決に動き出す。自力で一通り繁殖制限手術を進めたが、もともと野良猫の多い地域で、追い付かず私たちにSOS。「地域猫活動」自体を近隣住民に理解を得るため、当時の行政の担当者が地域に足しげく通った。私たちは手術のための全頭捕獲協力をした。代表者がとてもきちんとした方で、基本的なマネージメント(費用管理・餌やり担当の配分・流入のチェックなど)が素晴らしい。
<ケース2>スタート18匹→現在3匹
工場が集まる中の私有地。餌をやり増えた猫によるクレームが多く、ある工場の方々が動き出す。様々な工夫をして繁殖制限手術を進めている中のSOS。前半は他団体が手術、私たちにリレーして全頭終了。ここも代表者の方、その活動を継いでくれた方が基本的なマネージメントを行い、地域の糞尿被害の問題なども私たちと一緒にとてもよく動いて下さり、地域の理解が進み猫たちが愛されている。
<ケース3>スタート8匹→現在3匹
住宅街。内外飼育者がたくさんの猫だけを残し入院。行政に殺処分依頼が来たことで、私たちに話が舞い込む。当時の組長さんが中心となり何度も話し合いがもたれ、試用期間3か月を経て地域猫活動に。マネージメントは私たちが行い地域の方がお世話を頑張って下さっています。
本当はすべての猫を室内管理して、里親様にリレーできたらいいのですが、現状は
保護管理され里親募集をしている猫>里親様
なわけで、世の中にはおうちを探している猫たちがたくさんいるわけです。そんな中の「地域猫活動」という1つの手法。餌をあげるだけでもなく、仔猫が産まれてよかったね!・・・みたいなのとは違います。上記のこと以外にも小さな問題は日々起こるので1つずつ解決していくわけです。
マネージメントができる地域の方々は、猫に対する愛情があるだけではなく、地域の中でいかに猫たちが過ごしやすくできるか、人間の衛生面に問題が起こらないかを考えてみえて賢いと思います。猫がかわいそうという気持ちだけではできないと思います。
こういった地域がある反面「うまくいかなかった地域」というのもあります。土地の種類(私有地なのかどうか)などの壁、ただ猫が目の前からいなくなればいいというような考えから発展しなかったり、ボランティア
だけの力に頼りたい場合などは、限界があります。この活動を正しく理解して、地域&ボランティア&行政の3角形を作ろうと思うとき大口町はまだまだなんだと思います。