作家サトウハチローの妹というよりご本人の「九十歳 何がめでたい」などの著者で歯に衣着せぬ執筆家として、また最近お疲れの気味の瀬戸内寂聴をしのぐ人気作家でもある佐藤愛子さんが例の「深夜便」に出演していました。司会者が忖度をしまくっていましたが佐藤節は健在でした。佐藤家は女史にいわせると、荒ぶる血という表現で、ひとくくりにしていましたが一筋縄ではいかなかったファミリーだったようです
な。若い頃は生きていくのに精一杯だったと述懐していまし
た。司会者が”先生は旭日小綬賞を受章なさいましたが”と切り出しましたら”あたしなんか野獣みたいでお受けするのような資格はありません”と受け流していました。”先生はお若くてとってもお元気で、生き生きとしていらっしゃいますが、なにか秘訣がありましたらお聞かせください”と大げさに質問していましたら、”90過ぎのおばあさんでそんな、
大げさなことではありません。化粧品は買ったことがありません。(化粧品が)切れそうになりますと、どなたかが持ってきてくださいます”。”健康には、なにか気をお遣いになっていますか?”。”いいえ、ものぐさですから何にもやったことはありません。体操するより寝ていたほうがいいぐらいですから。それから栄養や健康にいいという健康食品なども使ったことはありません”と健康食品信奉のひとが聞
いたら下を向くようなことを口にしていました。”老いに向かってなにかありませんか?”。考えるもヘチマもありません。今、生きていることに精一杯です”。”死に対する恐怖
は?”。”若いころはありましたけど長いこと生きていると慣れていきます。子供のころお腹がはち切れそうな妊婦をみると怖かった。でも自分がそうなるとなんともなかった。慣れとはそんなものです。死というものにも、ああ、もうすぐ
死ぬんだなと思うと自然に慣れてくる。年をとるとエネル
ギーがなくなってくる。足もヨレヨレになって。これ以上生きてると堪らんわと思うようになる。(質問者)”92歳の母が最近、分からなくなってきた。母をみていて痴呆とか孤独
ということを意識するようになった”。”先生のお考えは
?”。”ある意味、有難いこと、神さまがお考えになっていること。段々、目がみえなくなってお辛いでしょうね。簡単
に頑張ってともいえないし。でも各々ひとりで耐えなければならないから、、お辛いでしょうね(涙声になる)。”人生で大切にしていることは?”。”逃げない。来たことは闘う。これは私の性分に合っていると思っている。主人が2億円で倒産したときに同窓会の誘いがあった。そんなときに、
整体師が異常なコリを指摘したので事情を話した。すると整体師は同窓会に行けと言った。苦しいときに居座って戦った
ほうがあとで楽になると諭された。同窓会に出たことが夫の
借金とも向き合うことになりその後の生きざまに自信が出た。しかし整体師は私の性格とか環境を知ってアドバイス
をしてくれたことで万人には当てはまらない。今は平和な時代だ。あの時代に幸せなんて考えられなかった。闘っている最中は、そのことで一生懸命でそんな暇もない。人生に置き
換えてみると何にもないひとは幸せ感はない。でも、山あり谷あったひとはそれを乗り越えたときに幸せを感じる”。分かるなあ(ちょっと、おっさん軽々しく言わないの)。
あたしゃ、ひとには言えないようなファミリーや旦那の乱
行をかいくぐって作家先生として名声を高めてある方です
から、さぞかし秘策を漏らされるのではないかと息を凝ら
して聞き入っていましたが、当たり前の平凡な答えに終始
した内容に肩透かしを食らったようでした。でも、自分に
飛んで来る火の粉は知恵を絞りながら自分で対処するしか
ないというのが先生の教えだったと思い直しました。
佐藤先生 尊敬してます(ダメだ 軽すぎる
おっさんだ) ぐっさんハイ