くる年は庚子(かのえね)

つまりネズミ年。

 

昔はどこの家にも、ねずみがいたように思う。

どこの家にも、とは語弊はあるのだけれど、

 

少なくとも昭和40年ごろとかは、その辺に普通に

ネズミ捕りが仕掛けられているのを見かけた

溝の中とかに金属製のネズミ捕りが仕掛けられていた。

木造の家だけでなくて、鉄筋コンクリート造りの建物でも

ねずみはお構いなしに、あの強い歯で、

カリカリ、カリカリ穴をあけるし、食べているのかしら?

 

昭和55、6年頃だって、新宿のど真ん中にねずみはいた

きっと今だって地下や溝にいる

害虫駆除とか言われて、かなり駆除はされているのだろうけれど

民家も、近代的になり、米蔵とかも頑丈になり

日常的には、ねずみ様はあまり見かけなくなったけれど、

きっと、溝とか、どこかに隠れている棲んでいるのだと思う。

 

何故、こんな話を書いたか、と言うと

先ほど書いたように『2020年はネズミ年』だからなんだけど。

私の幼いころ、家にねずみの穴があった。

 

その頃のうちは、もともとお米屋さんだったが、

祖母と母は、戦後、旅館や

鉄筋モルタルのアパートを経営していた。

 

それでか、その鉄筋コンクリートでできている家の台所なのに

台所の食器棚の後ろの壁の下のところに、

物心ついたときには、丸い穴

そう、あの有名な漫画『トムとジェリー』に描かれているような

半円の穴があった。

 

今思えば、ネズミ対策なのか、猫はずーっといた。

私の生まれる前から、猫は飼われていた。

祖母が飼っている猫?我が家の猫。

 

ある日、その穴から出てきたねずみか、

ねずみ取の罠にひっかかったねずみか?

どうしたのかわからないけれど、ネズミがつかまっていて

小さいねずみ、手のひらで握れるぐらいの。

7㎝か8㎝ぐらいの大きさの

 

祖母は、そのねずみに、

『あのね、ここには出てきたらダメなのよ。

あなたの食べるご飯はちゃんと、そこに置いといて、いてあげるから、

二度と、ここに出てきてはだめだよ。今度出てきたら、

あなたを殺さなきゃいけない。だから出てこないのよ。おみあげあげるからね。』と言って

その穴に、その小さなねずみさんを返したのだ。

そして、その穴の前に、お更に、お米やお菓子を乗せて置いた。

 

まだ幼稚園の私は、

『えー、ねずみってカリカリして悪いことするから捕まえるのじゃないの?

それ逃がしていいの?おばあちゃん優しいんだね。』と心の中で思った。

水星逆行生まれの幼い私は小さいころは、おとなしい子だった。

心の中の言葉を口に出せず、ほ~っと、驚いた眼でその状況を見ていたように思う。

 

(水星=コミュニケーションの星、

逆行すると、コミュニケーションも逆行するように感じる。言葉ないなりにくいとか)

 

トムとジェリーの漫画はテレビ手で見ていたから、

ねずみのジェリーがケーキとか食べちゃうのを見ていて

ねずみは可愛いけれど

ケーキとか食べられるのは嫌だなと思っていたのかもしれない

なんだか、ねずみは、いけない生きのだと感じていたのだ。

 

そのねずみに話しかけて、(言葉わかるの?と思った)逃がした祖母

その後、そこからねずみが出てきたのを見たことがない。

効果をそうしたのかしらね?

 

その当時の鉄筋モルタルの家は建て替えて、

今はマンションを建てていて

自宅にはねずみは出てこない。

 

ねずみにとって住みにくい世の中なのだろうか?

 

くる年はねずみ年。

大黒様のお使いとも言われる。

俵に乗った大黒天のそばには、ネズミがいる

 

神仏習合の影響か

大国主命の大国のところが、だいこくと読めるから

出雲大社には当然のように

大黒様と戎さまの神様の魂が入った置物?像が売られている。

来年も出雲大社さんは大黒様と関連するからお参りするといいね。

 

今年の長野の旅も

大黒さま詣りだった。

中の嶽神社さんは日本一大きな大黒様がおられる神社

長野に入る前日は

目黒不動尊で大黒様をお参りした。

今年も大黒様詣りもいいね。

 

お正月、三社参りにぜひお近くの大黒様のおられる

神社やお寺もお参りされてはいかがでしょうか?