おおがやYouTubeチャンネル更新しました
#326 仕付け糸 この糸これ本当に切っていいの? ~大小仕付けと飾り仕付け~
https://youtu.be/ZE3Tw1h_YdI
着物をあつらえる喜びのひとつが、仕付け糸をきる作業。新しい衣をおろすときの儀式のようなもの。
これを着てどこに出かけようかと胸躍るときでもあります。
原則、お渡し時はついたまま。
着る直前に着る方ご自身で糸を取ります。でもどれ切っていいのか迷うことがあります。切っていい縫い目といけない縫い目について解説しました
きものや羽織、袴、襦袢などを新調した時に袖口や裾周りに仕付け糸が付きます。
洗い張りや寸法の仕立て直しをしたときも同様です。
これは元来は和裁士さんが本縫いを正確に行うための下準備の意味があり、
仕立て作業の一つとして施されるものです。
これが着物の型崩れを防ぐことや、仕立てたばかりという目印、証拠として残す意味も多分にあります。
つまり付け糸が付いたままタンスの奥に眠ったきもの。
まったく袖を通していない可能性が高いわけです。
①とっていい仕付け
②取ってはいけない仕付け
があるのです
①とっていい仕付けを「大小仕付け」といいます。
着る前にはこれを切ってきれいに取り除く必要があります。
ここで大切なのは手でちぎらないこと。原則はさみ(糸切ばさみが切りやすいです)で、丁寧に手で取り除きます
「大小しつけ」は大まかな縫い目と細かい縫い目が交互に縫ってあることからこの名があります。
取りやすいようにざっくりとした縫い方がされています。
並縫いで軽く引っ張れば取りやすくなっていますのですが、中には玉留している箇所もあるので、
その場合はその根元付近を切って、玉ごと取り除きます。
②取ってはいけない仕付け糸
「飾りしつけ」と言って細かい「ぐし縫い」で施されたしつけは取ってはいけません。
留袖などの衿回りに見られる点状の縫い目です。生地の取り押さえと飾り装飾を兼ねたものです。
キレイな点線の様に一直線に等間隔で並んだ「ぐし縫い」で縫われていてます。
大小仕付けに比べ、縫い目の間隔が狭く、取りにくい縫い方になっていますので、無理して取らないでください
あと羽織の裏などに×印、クロス掛けのような形状の縫い目が見られます
これは千鳥掛けといって、生地の補強を目的に着けられる縫い目もあるので、それは取らないでください。
仕立てる人のクセにもよりますが、取っていい仕付け糸は白、
取っていけない部分は着物の生地と同系色で縫う人もいます。
共通するのは取っていい部分は並縫いで取りやすくなっていることが多いです。
分からない場合は仕立てにだした呉服屋さんに聞くとよいです。
あと長じゅばんの仕付け糸は取らずに着るという方が多かったのですが、近年は取る方が多数です。
余談ですが、女性が着物の仕付け糸を男性に取ってもらうと幸せになれる、
また取らないのは(縫い目を取らない白装束を連想させるため)縁起が悪いというなどの迷信、言い伝えありました。
これは仕付け夫婦円満や家内安全への願いだけでなく、「糸を取り忘れないように」という先人たちの知恵だったのかもしれません。
■お問合せ
おおがや
岡崎市連尺通1-4
https://www.oogaya,jp
城下町に着物姿を増やしたい男、おおがや7代目でした。
お着物に関するお困りごと、お気軽にご相談ください。
おおがや👘kimonoチャンネル 7代目が着物文化を解説
チャンネル登録よろしくお願いします。
LINE公式アカウント https://lin.ee/2hlR0nrT0
→友だち登録で着物に関する情報、クーポン、着物無料相談などお得な特典もりだくさん
-
公式HP= https://www.oogaya.jp/
-
おおがやオンラインショップ= https://oogaya1804.stores.jp/
-
出張着物タンス診断も受付中です↓
https://ameblo.jp/oogaya529/entry-12580957457.html
-
着物オンライン相談サービス(予約制、1日限定2組)
-
https://ameblo.jp/oogaya529/entry-12598315925.html
-
■ご提供中のメニュー■
👘男のきもの教室(予約制)https://ameblo.jp/oogaya529/entry-12505702147.html
👘風呂敷講座(随時開催中)https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12547678913
👘着物タンス診断(予約制)https://ameblo.jp/oogaya529/entry-12580957457.html→ご自宅の着物タンスの中を仕分けします
着物・和装小物・和雑貨の販売以外にも各種講演、着物講座、着物メンテナンスおよびコーディネート診断など各種受け付けております。
ご予約 ☎0564-22-1249 、オンラインショップ= https://oogaya1804.stores.jp/
https://www.oogaya.jp →ホームページから問い合わせできます
上記フォームがご利用になれない場合は
おおがや ✉info@oogaya.jp まで
その他、着物文化講座「呉服屋さんのお話し会」も随時開催予定。
詳細はまた後日紹介します。お楽しみに
おおがやのご紹介