模様と紋様と柄
似ているようで非なるもの。
着物を説明するときには色と同じくらい柄が重要視されますが、場合によって模様と紋様、知らぬうちに使い分けています。
空模様とは言いますが、空文様とは言いません。明らかに違いはありそうです。
漠然と
模様→平面に広がった図形の、一般的な総称。
文様・紋様→人工的な図形のパターン。
こんなイメージはありかと思いますが、実際はどうなのでしょう。調べてみました。
NHKのアクセント辞典や言葉の辞書などの定義によれば
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/127.html
Q織物・染め物や美術工芸品などに装飾としてつける図形・図案、色の組み合わせについて、「模様」「文様」「紋様」といった書き方や言い方を見たり聞いたりします。放送での使い分けは、どのようにしているのでしょうか。
A。広い意味で一般的に使う場合は「模様」とし、特定の分野では慣用にあわせて「文様」と「紋様」を使い分けています。
解説
美術・工芸における模様の様式をさすことばとしては、「文様」という慣用が確立しています。
また、織物、染め物などの模様を「紋様」と呼ぶことがあります。こうした使い方を踏まえたうえで、放送では次のように使い分けています。
- 模様[モヨー]・・・ 「文様」「紋様」を含む広い意味で一般的に使う。
- 文様[モンヨー]・・ 美術・工芸における模様の様式をさす場合は「文様」と してもよい。
- 紋様[モンヨー]・・ 特定の分野で慣用が固定している場合に限って使う。
- <例>ちょうの羽の紋様、小紋の紋様
広い使い方ではどの言葉も「模様」に収斂されるようです。
わかるような、わからないような。。。
これは意味合いやニュアンスが多分に被る部分があることからくる分類のむつかしさかと思います
さて、では7代目はどのように使い分けているのだろうかと考えてみました。
模様というと
見に見えるものにも使う一方で、目には見えない心のはたらき、綾の部分まで表現する言葉。
人間模様、青春模様というように広く余韻を含んだ表現。
文様というと
パターン化された定型の柄。麻の葉のような定型の繰り返し意匠といったニュアンス。
紋様というと
さらにピンポイント、一つに焦点を絞ったと,
家紋のように特定の発揮した定型の意匠を示す。
葵の文様など、モチーフの表面積が大きい場合に使います
柄というと
全体の雰囲気を含ませたそこにある大小の形を持ったものというニュアンスです。
花柄、動物柄、器物柄など範囲は広い印象です。
こんな感じで使い分けています。
これは特定の決まりや定義があるわけでなく、
どうも人によって用途が少しずつ異なる言葉でもあります。
そのボヤっとしたところに味わいというか余韻を感じるのは私だけでしょうか?
創業文化元年 大賀屋呉服店
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