dancyu 2010年9月号 焼酎特集 | 大神直樹の酒日記

dancyu 2010年9月号 焼酎特集

食の雑誌「dancyu」では一年にいっぺん焼酎を特集しており、先日発売された号がそれだった。

「新しい飲み方と幻の酒が盛りだくさん!」
「誰も知らない旨い焼酎あります!」
と表紙には大きな見出し。

とうとうここまできたか…

焼酎ブームが定着、そして落ち着いて、一般消費者の目が焼酎から離れた今、
消費者の心をつかむには、そのマニアックな心を揺さぶらせる銘柄しかない!

と言わんばかりの安直な企画。

今までdancyuはいろんな企画でもって焼酎を企画してきたが、この企画はその最終手段というか、こんな手を使わないともう読者は戻ってこないんだなあと悲しく思った。

内容を読むと、さすがの自分でも見たことがないような焼酎もいくつか。

いつもどおり編集者や執筆者が懇意にしている酒販店から鵜呑みにされた情報なのだろう。
選定者による目隠しでの試飲ということなので、それなりの公平さは評価できるが、何千という銘柄からこれらが選ばれたわけではあるまい。

そして。
銘柄のコメントを読んでもなんかつまらない。
重箱の隅をつつくようなマイナーな焼酎ばかりなのは予想通りだけど、これじゃただのお中元カタログと一緒。
蔵元の顔はもちろん、商品が作られた経緯さえも風景として浮かんでこない。


以前はdancyuに酒が掲載されると、その酒は全国の酒販店(消費者ではない)から注目され、垂涎の銘柄とされた。
しかし今はそんな「dancyu効果」はないに等しい。
これで全国のほとんどを占めるプレミア銘柄指向の酒屋が動くとは到底思えないけど、dancyuの酒特集もいよいよ末期だなあと感じる次第。

来年はどうするんだろ?



追伸
同号冒頭に載っている「国道58号線。焼酎ロードの旅」はおもしろかった。
しかし山田酒造、富田酒造場、宮里酒造所はもういいんじゃない?
奄美大島や那覇には他に蔵元がたくさんあるのにね。

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