大航海時代の船乗りは、ビタミンCの不足という、ささいな原因から、深刻な病気になってしまった。
自閉症児にも、そうなってしまう、なんらかの原因があるはず。
それもこれも、医学が進歩すれば、深刻な病気も予防できるし、学習障害の子から才能を育てるという、驚くべき教育力にもつながっている。
すべては医学の進歩で可能になっている。
自閉症の中に理数系で才能を発揮する人がいるという現実は不思議だけど。
元々才能の豊かな子が病気になってしまったと考えれば、特別に不思議な話ではない。
『シャーロックホームズの冒険』のような推理小説の作家になりたければ、最高のヒントを与えてくれる。
謎の怪事件も、逆から考えれば不思議でもなんでもない。
医学が進歩すれば!
「自閉症という学習障害児が、どうして理数系で才能を発揮できるんだ?」という説明できない、不思議な現象も、もともと才能の豊かな子が自閉症になってしまったと考えて、誰でも納得できて。
そして「1+1=1」と答える子に対して「この子は、我々が思うよりも賢い子かも知れない。」と感じることができるようになって、教科書を書き換える、イノベーション能力を育てることができるようになるのかも知れない。
挫折して!
そこから次の段階があるのかも知れない。
もしかして!
挫折したポジションには、それなりの心理状態があって、そこからの再出発に意味があるのかも知れない。
医学が進歩すれば、そのことに気付いて、たとえ成績が悪くても、ちゃんと可能性を見出すことができるようになるのかも知れない。
テイラー・スウイフトを聴いてると、彼女の歌う曲を編曲しているミュージシャンには、どこか問題を抱えて遊離していく空想や、異文化と遭遇して生れてくる気付きがあるのかも知れない。
美しい音楽には[負の側面]があって、しかし!我々は[負の体験]を、しなくても、美しい音だけを聴くことができる。
「それにしても自由に浮遊している音楽は、編曲したミュージシャンに、なにが、あったんだろう?」「どんな異文化との遭遇があったんだろう?」
人の聴力は会話以外の音を遮断することで、会話に集中できるらしい。
関係ない音を聞こえなくしているらしい。
医学が進歩すると、聴力の理解も進んで、予想外の解釈をしている。
ベートーヴェンは耳が聞こえなくなってから有名な曲を作曲したと考えると不思議だけど。
そうではなく!
ベートーヴェンは、もともと優れた才能の持ち主だったと考えると不思議ではないし、耳が聞こえなくなって、もう空想するしかなく、空想力は覚醒したのかも知れない。
人の能力はコンピューターとは違って空想を付け足して聞いている。
そんな知能が覚醒したのかも知れない。
ベートーヴェンのように、才能に恵まれた人物が病気になってしまった。
もしかして!
挫折したポジションに意味があるのかも知れない。
ベートーヴェンは深刻な病気になってしまった。
そんな挫折と空想力には因果関係があるのかも知れない。
人は空想を付け足して話を聞いてる。
それは誰にでもある能力で。
だからこそ!
我々にも、ベートーヴェンの美意識にシンクロすることができるのかも知れない。
そして!
日本で進化する生成AIは、空想を付け足して[プランB]に変化していく、そんな生成AIかも知れない。
日本の教育は[正確さ]や[正解]を言い過ぎてイノベーション能力が育たなくなってしまった。
しかし!
医学が進歩して自閉症児が治療できるようになると、不思議な現象も理解できて。
むしろ!
日本語は自然に[プランB]に変化していくので、フッと気付くことができて。
「1+1=2」と答える子に対して「この子はマニュアル通り答えているだけで、なんの変化もしてないじゃない。」と興味が湧かなくなってしまうのかも知れない。