『不思議の国のアリス』は、そのほんどが非科学的な嘘でできている。
そんな漫画やおとぎ話には非科学的で嘘や誇張が多いけど、面白くて、受け入れられている。
受け入れていないのは、日本の教育の現場で[正しい]という価値観が絶対でルイス・キャロルのように非科学的な空想をしたり、嘘で誇張したりする教育は全くない。
しかし、ものを考える初期の段階は、未知の世界で、もう想像するしかなく、未知の世界を理解するためには、従来の科学の枠を超えていく空想力が必要で!
その時のキーワードは、ルイス・キャロルのような[文科系の思考力]かも知れない。
「これはUFOの証拠写真だ!」と言うと「それは科学的じゃない。」と批判する人がいるけど、どうも空想力に限界があって従来の常識の枠の中でしか想像できなくなっている。
不思議の国のアリスの作者は数学者で、彼の思考のいったい何%が[非科学的]で[うそ]の空想でできているんだろう?
ルイス・キャロルの常識の枠を超えた空想は[文科系の思考]なのかも知れない。
人は漫画やおとぎ話のように、あきれるほど非科学的で嘘の作り話で空想力は限界を超えている。
「正しいって何なんだ!」
「教科書に書いてある古い常識のことか?」
偏差値型の優等生は二次元のペーパーテストで、答えは[正しい]のかという価値観で測っているので、常識に囚われない空想力は無い方が良い。
むしろ人の想像力は『不思議の国のアリス』のような非科学的な嘘が多くの割合を占めている。
そんな[文系の思考力]は、誰にでもあって!なによりも漫画やおとぎ話は面白くて抵抗感もなく受け入れている。
誰しも[文系の思考力]で簡単に常識の枠を超えている。
人の理解力には[恐怖心]という、もう一つのキーワードがあるのかも知れない。
群れる動物は一匹が警戒すると、群れはアッという間に巣穴に逃げ込んでしまう。
動物の学習能力は何が危険か学ぶことで、それは危機感や拒否反応につながっていく。
ユダヤ人に学者や音楽家が多いのも、そんな危機感や多民族を敵視する否定的感情から、思考に強い方向性が生まれてくる。そんな否定的感情から全ての知識はその方向を向いて思考を補ってくれるのかもしれない。
ユダヤ人は被害者意識が強く多民族を敵視して戦争は終わらない。
「ユダヤ人は否定する消去法で、スッキリと考えているのか?」
最近では世界中が右傾化している。
ただ、動物も人も恐怖心や敵対感情で学習能力は敏感になっている。
危機感を感じていない時、人は鈍感になって、そんな時に人は何も考えていない。
戦中戦後のドイツは経済は破綻して、そんな敗北感や挫折感から自信をなくして常識や科学をあっさりと捨ててしまう。もう夢を見るしかない!そんな時ドイツは驚異的な発明をしている。
敗北感や挫折感で従来の常識や科学は価値をなくし、否定してしまう。
もう現実は見たくない!
成功を夢見るしかない!
そんな新しい考えに対する、かつぼう感から、空想ばかりしている。
人は不安感のような否定的な感情で考えている。
漫画やおとぎ話という非科学的な好奇心に才能なんか要らない。
それに[恐怖心]や[不安感]には、生生しいリアリティーがあって、それを感じるのに才能なんか要らない。
答えは正しいのかと考えてしまう理系の思考力と比べて、文系の思考力は簡単に常識の枠を超えている。
特に日本語は[あいまい]で、よく分からない話でも、何となく伝わっていく。
英語は理系に特化した言語で!
[特化]の対義語で検索すると。
「狭く深く」=特化、とすると、「広く浅く」=??? 「汎用」 かな?...
日本語はyesとnoがハッキリしないけど、日本人は[一対]の概念を好んでyesとnoの間で考えている。
日本人の意見はハッキリしないけど、日本人は空気を読んでいる。
そんな、場の空気にはリアリティーがあって、気配として感じ取って!
周囲と思考回路を共有している。
日本の大学入試が記述式に変わると、まず文系の思考力で考え始めて、理系の思考力で具体化していく。
そんな感じかも知れない。