昔から感じていたことですが、自分は他者とくらべ、能力が劣ります。
謙遜でもなんでもなく、本当にそうなのです。
だから、人が2時間かけてできるようなことを6時間、8時間かけてようやくできるのではないか?と考えています。
で、今の自分は、そこをどう捉えているのか?
プラスアルファの時間をかけてやろうじゃないかと。
6時間を10時間、8時間を12時間とすればいい。
すると、どのようなことが起きるのか?
それが愉しくなってくるんですよ。
結果よりもその過程にいるほうが、愉しくなってくるんです。
結果にたいする執着が薄れていき、過程に潜んでいた意義を見出せるようになるのです。
どんなに面倒で、嫌だと思ったことでも、時間をかけてじっくりと取り組んでいるうちになんとなくわかるようになってきます。
わからなかったこと、できなかったことが薄皮を重ねるように徐々にわかるようになり、できるようになっていくこと。
どんなにわからない苦しみ、できない苦しみの渦中にいようと、陰極まりて陽に転じていくがごとく、明るさが見えていくことを知るようになります。
そこに自分の個別の人生を見出せたとき、他者との比較も劣等感、優越感など関係なくなっていきます。
自身が知らずに握っている執着から離れていけば、自ずから他者が偉く見えるようになっていくのではないか?
我以外皆師とは、個別の人生を生き切った先に見えてくるものではないか?
最近は、そんな気がしています。
