切り身 | 仕事道を極める

仕事道を極める

多くの人が、多くの時間を費やすのが仕事。単なる作業ではなく、極めたい道として仕事をとらえていきたい。

近所にとあるラーメン店ができた。

 

そこは、朝ラーを中心に営業しており、夜は営業していない。

 

店はプレハブ造りであまり金をかけていないが、駐車場は広い。

 

おそらく大型トラックでも駐車できるようにして、ドライバーさんに利用していただこうとの意図なのだろう。

 

しかも駅から遠い場所にあることから、賃料なども比較的安価に抑えている。

 

今までの常識とされる夜の締めのラーメンをすっぱり捨てて、朝ラーで勝負をかけた。

 

この決断はすごいと思う。

 

が、こんな論評、一体何になるのだろうか?と思う。

 

なぜか?

 

過去に起きたことの分析でしかなく、自分が金を払って仕掛けたことでもなんでもないからだ。

 

いくら繁盛店の検証をし、その分析をしたところで、それはすでに過ぎ去ったことでしかない。

 

たとえて言うならば、魚の切り身が事例というものなのだ。

 

切り身は食べれば確かにうまいのだろうが、それが商売人の仕事ではないだろう。

 

うまい魚を釣ってきて、うまく調理して出すことが、商売人の役割。

 

とすれば、この先に生じてくる事象を想像していくことのほうが大事なのではないか?

 

そして、それは、どこかの本にも書いてあるわけでもなく、誰かが答えを提示してくれるものでもない。

 

冒険心を掻き立てられるような想像力が、これからの人間には求められているのではないだろうか?