昔、日本国憲法の三大原則なるものを学んだ。
国民主権、平和主義、基本的人権の尊重だ。
よくわかっていないながらも覚えた。
しかし、覚えた後、大人になってから考えようともしなかった。
読書をするまでは。
考え出した途端、おかしなことがどんどん浮き彫りになってくる。
好き勝手に国家を運営されているように思えなくもないが、国民主権が保障されている。
いや、国民主権とは言いながら、アメリカの意のままになっているようなところがないだろうか?
戦争放棄、武力放棄を謳う理想的な国家が平和主義とするならば、自衛隊という事実上の軍隊の位置づけは?
日米安保がなければ、そもそも平和主義が成り立たないのでは?
他国に依存して成り立つ平和主義ってなんなんだろう?
水俣病にしても、薬害エイズにしても、原発問題にしても国にとって不都合な事実は隠ぺいされる。
果たして基本的人権の尊重よりも国家の都合が尊重されるのか?
疑問をあげればきりがないが、このような疑問は読書をしていなければ絶対に湧いてこなかったものばかりだ。
過去に少し学んだこととして記憶から葬り去られてしまいかねなかった事柄ばかり。
国会議員でもないのにこんなこと考えてどうするの?
そんな声も聞こえてきそうだが、庶民が考えはじめなければ政治も議員のレベルも上がるはずがない。
政府も庶民も、お互いがお互いの鏡なのだと僕は考えているから。
昔、公民という授業の中で「公民とは、世の中で役立とうとする人です。」と学んだことがある。
自分は胸を張って公民と言い切れるのだろうか?
まだまだ修行は続きそうだ。
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