昔は、自分の能力の無さに辟易していた時期もあった。
しかし、今は能力の有無などは気にする必要は一切無いと考えている。
理由はこうだ。
たとえば、一回で物事を覚えられる天才的な人がいる。
反面、同じことを百回やって、ようやく覚えられる人がいる。
一般に世間はどちらが優れているか?で見て、人を判断する。
前者ができる人、後者ができない人、とこうなる。
しかし、ここでよく考えてみると、そうでもないことに気がつく。
後者は、何度やってもうまくいかない。
それでも何度も繰り返す。何度も挑戦する。
この過程の中で心が修養されているはずだ。
このケースではちょっと大げさかもしれないが、挫折や痛みを味わうほどに、生きていく上で最も大切な情が磨かれてもくる。
たとえ、能力がなくても、人格が陶冶されているはずだ。
結果、前者よりも後者のほうが「できた人」になる可能性が高くなる。
世間ではできる人が賞賛されるが、本当に尊敬されるのはできた人ではないだろうか?
他者との比較などの些末な事象に囚われることなく、できた人を目指していきたいものだ。
心学商売繁盛塾
