その代り、ビジネスやビジネスパーソンという言葉がやたらと使われている気がします。
ビジネスという言葉が使われ出したときから、売り手と買い手が完全に分けられてしまったように感じませんか?
簡単、すぐに、効率的にというビジネスは、お客さんから感謝とか思いやりという心を少しずつ奪っているのではなかろうか?と僕は思うのです。
売り手=買い手
これが、商売の基本的な考え方です。
売り手であっても、買い手であっても、同じ人間です。
いつその立場が逆転するかもわからない不思議な縁の中で僕らは暮らしています。
そうした中、最も大切だと思えるのが、売り手の時にいる苦労や大変さを、今度は買い手になったときに思いやりとして返してあげることだと思います。
ネットで注文すれば、即日に来るというのは、確かに便利で有難いものです。
しかし、その過程にある大変さを想像できなければ、欠落した人間になってしまうと思うんですよ。
便利で助かったから、便利なのは当然という意識になってしまえば、ものすごく殺伐とした世の中になってしまいますよね?
時が経過するほどに便利の有難味は忘れられ、当たり前になってしまいます。
効率的に顔の見えない商売をやれば、結果、このような社会になってしまうのではないでしょうか?
ビジネスとは、かっこいいものでもなんでもなく、こうしたリスクも孕むものですよね。
一生懸命に働くほどに、裏側にある大変さを理会できるようになることが、商人道を歩むことだと僕は思います。
だから、僕はビジネスではなく、非効率な商人道を歩み、人格を磨いていきたいと考えています。
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