個人商店の生き方として、とても大事だと思うのは、変わらないでいることだと僕は考えています。
変わらないとはどういうことかというと・・・
お金になるとかならないとか、商売だから笑顔でいるとかいないとか、仕事だからしっかりやって、仕事じゃないからテキトーにやるとか。
そういったことを超えるということですね。つまり、いつでもどこでも変わらない真の自分でいつづけるということです。
たとえば、商売では愛想が良いのに、客になったとたんに威張る、些細なことで不満を言う、仏頂面になる。
そうではなくて、商人の大変さはわかっているはずなのだから、親切にすればいいだけです。
お店の不手際にも、もっと思いやりをもてばいいと思うんです。ミスしない人なんていないんですから。
お金があるから一生懸命やって、お金にならないから一生懸命やらないなんて、そんな商人は信用できません。
僕の経験上、そんなことだけの違いで一生懸命になんてなれませんね。
お客だから大切にして、見ず知らずの人だから不親切にする、これなんかも絶対におかしいわけです。
自分の中にもともとある良心を分け隔てなく出せばいいだけなんです。
で、こんなことを書いている自分は、完璧にできているか?といえば、自信をもって言えます。
できていません!!う~~ん、とっても残念!!(爆)
まぁ、同じ人間なんですから、機嫌が悪い時やゆとりがないときだってあります。
ですが、そういうところもわかるからこそ、そんなお客さんにも接することもできると思うんです。
はっきり言ってしまえば、できている、できていないは僕にとって問題ではありません。
一番大切なのは、負の連鎖は自分で止める、自分で断ち切る努力をしていくということです。
理想の商人に一歩でも半歩でもいいから近づけるように道を歩んでいくということです。
なぜなら、商人は世の中を明るくし、活気づける使命を負っていると思うからです。
商人が明るくしないで、いったい誰がこの世を明るくしていけるのか?
そんな自負心が、これからの時代とても大切だと思います。
いつでもどこでも人情に厚く、周りにゴキゲンな波動をもたらす人。
そんな人が商売繁盛と人生繁盛につながっていくと僕は信じています。
人情の前には人の区別はありません。それをきちんとできる人こそが理想の商人だと思います。