ここは都内某所、表向きかなり限定的な範囲で公開しているが、内実は極私的なサークル活動といった趣旨の持ち込みレコード視聴会に縁があって参加してみた

いや、蓋を開けてみたら実は縁どころではなかった

ちなみに主催者は現役ミュージシャン(著名歌手のサポートやテレビドラマの劇伴を演奏していたりするバリバリの方々)、音楽スタジオ経営者と彼らの関係者という、素性を聞くまでは想像もしていなかった音楽ビジネスにどっぷり身を置く方々の集まりであった

縁と書いておいて詳しくは書けないが、この会の主催者それぞれと、相当間接的だがちょいちょい接点があって、全員初対面という状況下でもお陰で話に入りやすかったのには救われた

音楽を聴くイベントだが、その音楽の感想に始まってその他の裏話が出たと思えば、次は全く関係ない業界の話に飛び、また違うレコードを聴き始めるとリセットされて別の流れになる、そんな状況がなんと5時間!も続き、素人の俺の耳元は情報の暴風雨にさらされ、全然整理できずに多分聞いた内容の1割も覚えていない

結果的に頭が疲労困憊になって帰路に就くという不思議な体験をさせてもらった

 

今回持ちこんだのは俺の愛聴盤、東子さんの「Strength」で、これは偶然主催者のお一人も旧CD譜とともにアナログ盤をお持ちで、音が良いという情報を早くにシェア出来たことで安心材料となった

「雨の水曜日」で聴ける、以前ブログで取り上げたサンボーンさんの泣きのSAXプレイの裏話の一端をご紹介することが出来て、これを持ちこんだ目的を果たせたと満足していたところ、意外に問題というか嬉しい誤算だったのは持ち込んだもう1枚の "流線形" のデビューアルバム「シティミュージック」が色々な意味で今回が初視聴となった主催者側に相当深く刺さったこと

多分Amazonにあるこのアルバムのレビュー『ベスト・トラックは「3号線」。イントロのローズ、ストリングス、ギターの音色で既にメロメロ。』にあるように、一聴してこの通りの感想だったのだと思う

リリースから時を経て、今なお音楽関係者を唸らせる結果に、やっぱりこの作品のポテンシャルは並みではないことを確認できて、これを持参できた意義を噛み締めている

 

 

 

 

しかし、入店した時に聴いていたのが、これも想像の遥か斜め上を行く「太陽にほえろ」の劇伴サントラだったから、次回はやはり流線形が手掛けたドラマサントラ盤 "Talio"を持ちこんだら盛り上がるだろうなぁ(残念、そのサントラは持ってないので一応ヤフオク見たら18000円!だって…(定価:税込み4180円) シティポ界隈の投資熱はまだまだ熱いということか…)