ブログを17年も続けていると、実は完成には至らず所謂「お蔵入り」した下書きは結構な数になる

少し前からそれを拾ってリスト化する作業を続けている

あらためて見返すとタイトルや僅かな本文だけで、当時どんな内容を書こうとしたのかまるで見当もつかないものもあれば、ほぼ完成して少し手を加えれば掲載できるものまで、下書きの内容は様々だ

今回はその下書きの1つを蔵出ししてブログを更新してみた

 

昨年10月の休日、近所の居酒屋にランチを食べに行った時のことだ


店内にいるのは俺を含めた客、店員のわずか3人、静かに飯をかき込み、スマホをいじって時間調整してから退店しようと思っていたら、どうやらこの俺は時すでに「アウェイモードど真ん中」に突入していたらしい。

つまり、関西弁 × 2人 vs 標準語 × 1人(=俺)という構図、完全に数的に不利であったのだ

至近で繰り広げられる店員と客の上方漫才コミュニケーション、しかもその男性客は既にいい感じで出来上がっている

"うるさくてすんません" って、ちょっと絡んでくるのも関西流なのか、感じが悪い奴と思われない程度に気を遣って返した相槌をきっかけにガードを突破されて、より深く絡まれ始めてしまった

一旦絡み始めると関西人は本当に遠慮がない、さすがのしつこさである

相手は見た感じ還暦くらいか、話の内容からすると都内在住は長そうだが、そんなプロフィールは今更どうでも良いのだ

その後は彼の、いや関西人の鉄板フレーズであろう、「なんでやねん」をトーク末尾に、関東人からすれば意味もなく連発

入店して20分位なのに、絡まれ始めたらもう20回、いや50回、いや多分100回にも達する位聞かされている

それに阪神ファンだということを猛アピール、わかったよ、それ、もう要らん…

俺は抗しきれず、再びスマホをいじり始めて濃厚な絡みから一時避難した

ふと気付くと先ほどの喧騒が嘘のように店内に静寂が訪れてて、どした?と隣をみると「おい!おっさん、寝とんのかい!(怒)」

あとから店員に聞いたらこの日この客は大ジョッキ3杯を食らったそうだが、ベロベロになり過ぎて、お会計時から退店時までは全くの前後不覚状態、なのになんと自転車で帰るとか言っているし、全く危なくて仕方ない…

 

ややストレスから始まり、最後にはハラハラドキドキまで味わって、下手なドラマなんかより全然おもろい休日昼下がりであった