先々週ご紹介した後藤正成さんのブログで取り上げられていた古内東子さんの「Strength」のプロデューサー、Michael Colinaさんへのインタビュー記事が掲載されている「PROSOUND 1995年10月号」
実に30年前の雑誌だが、探してみると安価な中古本を見つけたので取り寄せて該当記事を読んでみた
 
実際短い記事だが、当時Colinaさんの東子さんに対するリスペクトが相当なものだったことが確認できて、ファンとして今更ながらとても嬉しい
記事の内容、そして後藤さんにより明かされた例のレコーディング秘話と合わせて、あらためて東子さんの凄みが理解できる
 
果たして古内東子とはどのような音楽家か、僭越ながら今回は最後にまとめてみよう
30年以上になった長期の活動の源泉となっているブレない世界観があり、それを的確に表現できる並外れたセンスや音楽素養を持つ天才
生粋の音楽オタクであり新しいことにチャレンジしてマンネリとは無縁の音楽を創造しつつ、しかしそのアクセルワークは絶妙で決してイメージが裏切られることはない
一方で彼女は超優秀なプロデューサー、アレンジャーでもあり、取巻きのサポートミュージシャンとの絡み方を常に研究更新、その時々に東子さんが望むサウンドを的確に表現できるアーティスト陣を従え新鮮さの提供に余念がない等、トータルで良質な音楽を魅せるバランス感覚がずば抜けている
活動に不可欠なセールスへの展開はどちらかというと謙虚だが、代わりに長く聴き続けてくれるファンを維持、獲得するのがとても達者なミュージシャン
 
以上、俺が考える今の彼女への評価はこんなところだ