永田町1丁目、日本で一番常駐警察官の数が多いエリアのど真ん中
これまで存在は知れど用事がなくて縁遠い場所だったのだが、たまたまここに絶版本で読みたい本が収蔵されていることを知ったので物珍しさもあって訪問することにした
そもそも永田町の本館と京都府相楽郡精華町にある関西館、日本には2箇所しかないから、そういう意味でも日本人から最も「遠い」図書館であり、俺に限らず来たことがない人が多くて当然だろう
納本制度なる聞き慣れないルールに基づいて我が国で出版される全ての書籍がコレクションされる日本唯一のライブラリー
俺が個人的に読みたい本の中にはここに収蔵されていない物もあったりするので、その看板は正確ではないのだが、他の図書館には絶対ない書籍の収蔵の数では多分ぶっちぎりの規模であるのは間違いない
しかも国宝級の貴重なものから漫画単行本や絵本まで、ここの閉架書庫に収まっている書籍は全て門外持ち出し不可である
貸出し期間中に自宅でお茶を啜りながら読書を楽しめる一般の図書館と違い、謂わばデータベースの中に身体ごと侵入して滞在時間中の情報収集能力が問われる、ということだ
行ってみてちょっと驚きだったのは割と若年層のおひとり様、カップルやグループの利用者が目立つこと
目的は色々あるだろうが単純に読書、調査研究とは別に、非日常性の極地みたいな場所に「エンターテインメント」を求めている、そんな分析もそれほど外れてなさそうである
取り敢えず今回の俺の目的は果たしちゃったから次はいつ行くか分からないが、交通費をかけてワザワザ出向く場所かどうかの価値判断の結論は今は先送りしておこう