タイトルの映画の感想というよりも、観てから考えるようになった事についての話だ

ちなみに、未見の方向けにこの映画のテーマを一言で素っ気なく言うと「幸せは人それぞれ」ということ、具体的には、役所広司が演じる主人公の生活はファンタジー並みに質素で人間関係もかなり希薄、欲も無いので基本的な生活パターンを崩すハプニングは滅多に起きない、そのことが逆説的に物や情報が溢れる生活と比較して美しく有意義なものとして描かれている

 

さて、この映画から何を学ぶべきなのか、視聴後に考えてみた結果、今考えているのは、例えば5年後の自分の姿を描いて、今後のお金と時間の使い方をもっと吟味してみようということだ

"余生"が5年であれば「残り少ない」人生、映画の主人公ほどではないがあまり欲も出なくなってきたし、今後5年という時間が許してくれるだろう現状変化の程度も先が見えるというものだ

実は昨年末に数年ぶりに衣類の大整理を行い、着回す服を大幅に減らしたり、好んで観たい番組を除きテレビをほぼ観なくなったりと、映画を観る前に既に心境変化の助走が始まっていたとも言える

これに留まらず、趣味や人間関係、これまで当たり前と思ってきた日常をどんどん整理する必要があるかもしれないが、そこだけは欲深く振る舞いたいと思う

自分でもちょっと驚いているが、かつての妄想大好きな俺様と比べれば現在は相当な現実主義者に成り代わっていて、自分のことながらこの傾向を暫くは楽しみたいと思っている

 

 

少し先にことになるだろうけど、この映画のDVDが出たら購入して手元に置き、定期的に見返して今の気持ちをあらたにしたい