清野由美
このブログを読む機会がある方々でその名を知る人は恐らくほぼいないと思う
タイトルで「謎」としたが、出自をネットで調べようにも彼女のプロフィールは全く入手出来ず、ようやく分かったことは、YMOの所属レコード会社として余りにも高名なアルファレコードの創業者である村井邦彦氏の秘蔵っ子(文字以上の二人の関係は不明なので、このネタの有益度は低いが)らしいことだけ
最近注目している作曲家 故人である滝沢洋一氏の情報に触れる中で、彼女への楽曲提供の事実から興味を持ち、配信でずっと聴き込みを続けてきたが、ついに先日のレコードの日に再販された彼女の2ndアルバムの入手・視聴という段階に到達した
嬉しいことに、こちらもファンである流線形のクニモンド滝口さんが過去の様々な"シティポップ"を発掘、コンピアルバムへ収録、リリースする「CITY MUSIC TOKYO」のシリーズ企画第7弾の日本コロンビア編(今年7月19日発売)に彼女の3rdアルバムの1曲が収録されたことから、もしかしたら彼女の名前を見たことがある人が最近少し増えてきたかもしれない
 
一聴して透明感のある伸びやかでパンチのある歌声が印象深く、中音域から高音域までどの曲でも豊か声量による安定した歌唱を楽しむことが出来、どんなジャンルの歌を歌わせても独自の説得力のある世界を作れてしまいそうなオールマイティ派の本格派の歌唱が素晴らしい
惜しいのは81年のデビュー後、アルバム3枚、シングル6枚(そのうちの1枚はフジテレビ系で82年放送開始のアニメ「スペースコブラ」の挿入歌で、こちらで彼女の歌声に馴染みのある方もいるかも)のみのリリースで活動が停止していること
当時の経緯は色々あるのかも知れないが、間違いなくもっと著名で多彩な活躍の履歴が残っていてもよい逸材であるだけに、色々惜しいのだ