上記は東子さんのTwitterより転載
 
古内東子さんデビュー30周年記念ということで、ビルボ3連発レコ発ライブ後、初のトリオ編成での「果てしないこと」再現ライブがどうなるのかを聴き届けようと今回は新潟への追っかけを敢行した
下記セトリのとおり、先月26日の静岡の公演と同様、新作全曲演奏プラス既存曲6曲といういつものビルボ公演よりちょい曲数多めというお得なステージであった
東子さんはこの会場は初めてとMCで語っていたが、それは俺も同じ、良い音場でのライブ鑑賞には目がない当方としてはデータのない会場の「実力」は前から気になるところだった
が、演奏が始まってその心配事はたちまち払拭され、さすが「音楽会館」の名に恥じぬクラッシック音楽の生演奏を主軸においた残響セッティングの実力を存分に堪能できて、わざわざ遠征した甲斐ありとご満悦だ 
反面、比べる意味はないのだが、ビルボード等で普段聞いている音響が実に貧相に感じられるのが残念
特に先日のレコ発で訪れた横浜ビルボはここと同じにしろというのは無理とわかりつつ、客を馬鹿にしているのかと苦言を言いたくなる酷さで、叶うものなら関係者に音響セッティングのやり直しを再考させたいとさえ思ってしまう
ところで新潟会場の客席数は 525席、少しわかりづらいが下から2番目の写メ中央部分、客席の奥の方に調整卓が置かれていて、その場所より後方の客席は使われていなかったので、東子さんの公演では525-102=423人が客数の上限だった 
当日券も発行されたが最終的にはほぼ満席状態で、東子さんの新潟での人気ぶりが確認できて嬉しい
ちなみにこの数字はビルボ東京、横浜 1ステージあたりの客入り規模以上であり、昨年の県民会館(草間信一さんのサポート)での新潟公演開催に続き、気をよくしたプロモーターが今後も東子さんライブの継続招致に前向きになったことは想像に難くない
 
話を戻して、初のトリオ編成の興味について
レコ発と違い「ドラムマイナス」の演奏はどんなものだろうと構えて聴きいっていると、途中から変な感覚にとらわれていることに気が付いた
極私的な感想としてこの状況を分析してみるとこんなことだろう
つまり、東子さんが各媒体で説明しているとおり、今回の新作はバンド演奏を前提に制作されており、「果てしないこと」の生演奏=限りなくCDの内容をライブ会場で再現されたものを聴くということになり、彼女が長年取り組んできたいつもの弾き語りライブとは演奏の質が異なっているのではないかと思うのだ
各楽器の役目が" バンドサウンド "という表現を行うためにより重責を課せられている、言い換えれば過度なオーバーダビングによる飾りのないアルバム全体の演奏スタイルがシンプル過ぎることにより欠けてもよい楽器がない、と言えばいいのかもしれない
(特にTomo KANNO氏のドラムは音色を含めて旧作と比べてもサウンド面の主張が強く感じる味付け、バランス調整がされているように思う)
何度もCDを聴きこんでいくうちにそれに馴染んでしまい、だからこそ今回のトリオでの演奏でドラムが鳴らないことが大きく影響して、欠けたバランスを調整するため、いつの間にかドラムの音を脳内で再生していたくらいで、悪い言い方をすると「物足らなさ」を感じていたのではと今となっては思う
(ちなみに今回演奏された既存曲については逆にドラムなしの弾き語りでの演奏の記憶が強く、全く違和感がない 
ということは今後ドラム無しの演奏を聴きこむことでこの症状は解消の方向へ向かうかも、という望みはありそうだ)
 
肝心のセトリは以下のとおり
 
できるだけ
動く歩道
シャワールーム
OK, OK
Soda
電光石火
素肌
ひとりよがり
Savon
girl
1AM
果てしないこと

EC
誰好き
Peach Melba