義務ででも読まない限り、合わない本は途中で投げ出す事が多い

精神的にストレスだし、例えれば睡眠導入剤を盛られているようで、眠気で一向に先に読み進まず、しまいには直前の展開を忘れてしまい、数ページ遡って筋を頭に入れ直すという非効率を繰り返す愚行を何度も経験しているのが理由だ

 

さて昔、amazonで別の作品の書評を読んだ時、その存在を聞きつけてから至高のSF作家というイメージを勝手に作りずっと恋い焦がれた存在がイーガンである

 

その期待から極力ネタバレで興味を削がれる環境を遠ざけるため、チラ読みは勿論のこと、どんな作家どんな作風かも調べず言わば「謎の」SF作家のまま長年放置してきたが、少し前にブログで書いた通り吟味した短篇集を購入、満を持して読み始めてみたのだ

 

さて蓋を開ければ、この作者の書く内容とは冒頭で書いた通りの仕分けの対象だったのである

たかだか短篇集1冊読んだ位で何がわかるのかと、イーガンファンから刺されそうなことを言うが、この作者の言い回しは俺の基準で計るとトコトン拗い、拗すぎる

一つの状況、特に心理の変容を言う為に、別の表現を3つも4つも重ね、更に心情の展開毎に同じ技法が繰り返され、それぞれの言い回し表現のわずかな違いが全て言いたいことなので全部読者は受容せよ、とでも圧力をかけられているように感じるのだ

 

時間はかかったが今回は投げ出さず何とか読了

もしかしたら誤解で読み進めた話があるかも知れないと思い直し、kindleで読んだので付箋、インデントの機能を使い、今は気になる箇所だけ部分部分で読み返しているところだ