5月17日から期間限定でアンコール上映が始まった「souvenir the movie〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜」を観てきた

昨年の公開時は諸般の都合でチャンスを潰して苦い思いをしたので、今回は万障を繰り合わせてのリベンジである

 

竹内まりやファンの端くれとしては、滅多に見れない「動くまりや」をたっぷり堪能できて大物アーティストのライブフィーと考えれば相当割安でお得感、満足感が半端ないのは間違いないのだが、実は鑑賞途中から想定してなかった変な感覚に見舞われていた

映画は全編、公開に合わせた収録された彼女のインタビュー映像以外は、過去3度行われたライブの模様が淡々と流される 

MCはなくアルバムを聴くように彼女の歌を椅子に座ってお行儀よく聴くスタイル、勿論1曲演奏が終わってもapplauseは無しだ 

上映途中からこれがどうにも窮屈に感じ始めていたのだ

ライブ映像が流れる映画を観るのが初体験という理由もあるのかもしれないがこれはどういうことなのか考えてみた 

変な言い方かもしれないがそれはオリジナルアルバムの再現性を重視した彼女の歌唱が極正統派過ぎて、生でなく映像で見せられるとライブ特有の刹那的な空気感が希薄だからなのでは、と今は考えている

最近、大中ホールより規模の小さな会場で安く気軽に音楽に触れる機会を見つけて足を運ぶことが多くなった

かつては軽視していたステージと観客席の一体感をどこかで求めるようになったのかもしれない

やはりライブは生歌、生演奏に限る、というのがこの映画を鑑賞し終わって得た結論なのである