日比谷 午後3時
長らく触ったことのなかった
黒いビニルの盤面にそっと針を落とす
聴き慣れた「いつかきっと」の
イントロをSB-C700が力強く奏で始めると
ボリュームのつまみを右に回したい
衝動を抑える理由は存在しない
 
プレーヤーを持っていないのに
勢いで購入した東子さんのアナログ復刻盤
「Hourglass」の視聴会を計画、
一人でじっくりもいいが
今回は東子さん好きの有志を募り
土曜日の午後に実行に移してみた
場所は彼女の弾き語りライブ鑑賞で
何度もお世話なっている
ビルボードライブが運営しているカフェ
ビニルの溝中に刻まれた情報を再生
するのは普段は全く縁のない
高級オーディオブランド
「Technics」のセットである
携帯プレーヤーが奏でる音楽に慣れきった
貧相な耳で聴いても
既存のCD音源とは別物として十分
楽しめる程、新鮮な艶やかさを実感できた
気がする
ランチで食べた料理の味も合格点
残念ながら決して優れたコスパとは評価
できないが、それも含めて非日常を味わえる
特別な場所としてオススメである
CDの再生も可能なので、例えば
今後買い求めた新譜の音源を初めて視聴する
場所として活用するのも楽しそうだ