やられたなぁ…
先週報告したイントロ部分に続いて
9/28に公開されたフルコーラス
バージョンを試聴したが、
new albumのリードソングに
相応しい素晴らしい内容だった
後で触れるが、歌詞に余程の思いが
込められたtuneなのだろう
東子さんのMVでは珍しく
全ての歌詞が漢字やかな使いまで
画面上に映し出されるので
5:22の動画の世界観を
余さずチェック出来る
さて以前、
も触れたが、
さすが、この人は女の情念を情景が浮かぶ
歌詞に起こして、曲に乗せることについて
稀代の天才なのだ
1番のサビの歌詞
" ああ 何故だろう 胸がドキドキするの
少し酔って 会いたいって言ったら
返事をくれますか "
2番の同じ部分
" ああ やっぱり 胸がドキドキしたの
こんな夜に 会いたいって言ったら
付き合ってくれますか "
1番から2番にかけて
僅かな歌詞の差異によって、
最初はお酒の力でも借りたい位の
弱気な感情から、少し確信めいたものが
漲ってくるという機微を繊細に
表現しているのがお分かりだろうか
しかし3度目のサビで
" ああ 何故だろう 胸がドキドキするの
こんな夜は 会いたいって言ったら
返事をくれますか "
単なるリフレインではない
2番で高ぶった感情から再度1番の歌詞に
部分的に置き換え戻して、
とどめは「夜に」と「夜は」の違いで
少し冷静になって自らの気持ちを
客観視する遷りを表現しているように見える
その感情の変遷が、同じメロディに
乗る最後の歌詞で、『考え直してみたら
やっぱり意中の相手とはまだ
距離があるのだ』と、今度は「if」構文の
中で若干退いたフレーズを選び直すことで
繰り返し強調されている
" もし会いたいって言ったら
あなたはなんて言うでしょうか "
20181007 追記:
上記2番サビの直前に
「自由もあって 今が最高のはずなのに」
というフレーズがある
最初は文字で書くと上記のような歌詞を
曲に乗せる為の結果だと思ったのだが、
「最高」から「の」へ移るところで
「さいこ・うの・はずなのに」の太字の
部分 " う "とも" の "ともはっきり聴き
取れない歌唱を東子さんがしているのは、
『私、もしかしたら調子に乗り過ぎて
ないかな』という自分への戒めの意味を
込めてあえてこの歌詞、歌唱を東子さん
が選んだのではと今日になって
感じるようになったのだが如何だろう?
追記ここまで
独りよがりかもしれないが、
この解釈に誤解が無いことを願いたい
普段は殆ど歌詞を気にせず聴いているのに、
こんな分析にチャレンジしてみる気にさせる
「Enough is Enough」という曲は
デビュー25周年の魅力ある記念ソング
なのである
ところでMVの冒頭と最後
モデルの3人が都内の街並みを眺める場所、
どこか分かった方は居ますか?
→正解が最近Youtube動画へのコメントに
書き込みされている