加害者として被害者にどう向き合う? | 千葉龍一のブログ

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昨日、ある方と話をしていて、加害者が被害者とどう向き合うか?という点について、日本もノルウェーを参考にしていこうとの話があがっていたとのことでした。




ノルウェーでは、修復的司法という考えのもと、被害者と加害者が直接会って話したりする機会を設け、お互いを理解することで被害者の心が救われる

そして、加害者も被害者の思いや痛みを聞くことで反省の機会を得られるからとのことで、そのような取り組みを長年しているそう。

実際にノルウェーでは再犯率(日本の再犯者率とは異なる)が20%に抑えられているとのこと。

日本でもそのために、まずはそういった取り組みをするために、加害者に直接の被害者ではなくとも被害者の声を聞かせる機会を設けていくとのことをする模様。

ちなみに、自分も自身の事故で友人を亡くし、交通事故の加害者としてはじめて法廷に立つ前に直接の被害者の言葉ではないが、交通事故の被害者の手記を読んで、被害者の痛みを感じた1人。

『事故後一度も墓前に手を合わせに来ない加害者がいて裁判でも過失が認められて、野放しに。息子の死は何だったのか。』

被害者がさらに心の被害を受けていることを痛感した瞬間でした。

その後、事故後7年間、月命日には被害者の方のところに行き、22年間命日に被害者の方にお会いしています。

先日命日にお宅に伺ったときに、
『もう22年も経つんだから来なくてもいいよ!本当にありがとう』
と優しく言われた時に涙が出そうになりましたが、修復的司法をやりたいというのであれば実際に長年日本でそういったことをやってる当事者に話を聞いた方がいいんじゃないか?

机上の空論でノルウェーと同じようにやればいいんじゃないかと安易に考えてないか?

被害者も加害者も置き去りにしてないか?

そんな想いにかられました。