こんにちは。オンユ美容整形外科です。
額挙上を検討されている方は、手術の効果だけでなく、
切開範囲や手術方法、眉の変化、副作用など
さまざまな疑問をお持ちだと思います。
今回は、実際のカウンセリングでよくご質問いただく内容を中心に、
額挙上に関する疑問を一つずつ詳しく解説していきます。
Q1. 額挙上とはどのような手術?

額挙上は額・眉・眉間の下垂した組織を本来あるべき位置に戻す手術です。
眉は加齢とともに徐々に下がってきます。
その原因は、単純に皮膚が伸びることだけではありません。
額の軟部組織を支えている維持靭帯(retaining ligament)が緩み
同時に眉を下方向へ引く筋肉(皺眉筋・眼輪筋)が
眉を持ち上げる筋肉(前頭筋)より優位になることで
全体のバランスが崩れていくためです。
【額挙上の手術プロセス】
維持靭帯をしっかりと剥離・解除
→ 下垂した組織全体を上方へ移動
→ 頭蓋骨に直接固定します。
Q2. 改善が期待できる部位
1. 眉
頭皮の範囲が十分にあれば、
植毛歴がある場合でも額縮小術を行うことが可能です。
実際、植毛後に追加で額縮小術を受けるケースも多くあります。
2. まぶた
上まぶたにかかっていた重さが軽減され、目が開けやすくなります。
3. 額のシワ
眉を無理に持ち上げる癖が減ることで、額の横ジワの改善が期待できます。
4. 眉間
皺眉筋も同時に処置することで、眉間の縦ジワの改善が期待できます。
5. 目元
目を開けるための不必要な力が減り、より自然でリラックスした印象になります。
期待できる効果を一言でまとめると、
「額に力を入れなくても、自然に楽に目を開けられる状態」をつくることです。
Q3. 額挙上で最も効果を実感しやすいのは、どのような顔ですか?
カウンセリングの際、私が実際に確認しているポイントは3つあります。
① 眉の位置と形
眉頭よりも眉尻が低く下がっている方は、特に効果を実感しやすいです。
眉尻が下がると目元まで垂れて見え、怒っているように見えたり、疲れた印象になったりします。
このような状態は、まぶたの手術だけでは改善が難しい部分です。
② 目と眉の間の距離
この距離が狭くなっている方、つまり眉が目の方向へ下がり、上まぶたが重く窮屈に見える方です。
反対に、元々目と眉の間に十分な距離がある方の場合、
額挙上だけを行うと眉の位置が不自然に高く見えることがあります。
そのため、挙上する程度を慎重に調整する必要があります。
③ 前頭筋を使っている程度
これは最も重要なサインです。
鏡の前で目元の力を抜き、リラックスした状態でも額にシワが寄っているか確認してみてください。
これは、無意識のうちに額の筋肉を使って目を開けているということです。
このような方が額にボトックスを打つと、目が急に重くなったり、開けづらく感じたりすることがあります。
▶ 額挙上が適しているケース
眉、特に眉尻が下がっている場合
リラックスしている時でも額に力が入っている場合
眉間の縦ジワもある場合
すでに二重整形を受けていても、目元の重さ・窮屈さが残っている場合
▶ 他の手術のほうが適しているケース
眉の位置には問題がなく、上まぶたの皮膚だけがたるんでいる場合
→ 上眼瞼手術
目を開ける筋肉(眼瞼挙筋)自体が弱い場合
→ 眼瞼下垂手術
上まぶたのくぼみが主な問題の場合
→ 脂肪注入などによるボリューム補充
Q4. どこをどのくらい切開し、どこまで剥離しますか?
▶ 切開
当院では、生え際の後方の頭皮に計5か所の小さな切開を入れます。
- 額中央:3か所(各約1.5cm)
- 両側のこめかみ:各1か所
切開線は髪の中に隠れる位置に設定し、傷跡が目立たないよう配慮します。
切開範囲が小さいため、縫合の負担が少なく、回復も比較的早いのが特徴です。
▶ 剥離する層
安全性とリフト効果の両方を考慮し、部位ごとに剥離する層を変えます。
- 額中央:骨膜下
→ 安定したリフトアップが可能 - こめかみ:深側頭筋膜の上
→ 顔面神経の損傷リスクを抑えるため
特にこめかみ部分は神経が走行しているため、熟練した剥離をすることが重要です。
▶ 剥離範囲・保持靭帯
剥離は眼窩上縁(眉骨の上)付近まで行い、靭帯を十分に剝離します。
単に頭皮だけを引っ張るのではなく、靱帯まで適切に剝離することで、
戻りを抑え、自然な位置で固定しやすくなります。
- 眉尻の下がりが強い → 外側を広めに剥離
- 眉間ジワが気になる → 眉間中央まで追加剥離
- 額が広い → リフト方向とヘアラインのバランスも考慮
というように、全員同じ範囲ではなく、額・眉の状態に合わせて調整します。
Q5.眉筋リフトを併用すると、どのような効果が?
▶ 額挙上+眉筋リフト

厳密には、額挙上には眉筋リフトも含まれます。
ただし、眉尻の下がりや左右差が強い場合は、
眉周囲の靱帯をよりしっかり剝離し、
部位ごとに引き上げる方向や固定位置を調整します。
*額全体 → 均一にリフトアップ
*眉尻の下がり → 外側をよりしっかりリフトアップ
*左右差 → 左右それぞれ固定位置・強さを調整
眉頭は上げすぎると驚いたような印象になるため、
必要な部位だけを自然に引き上げることが重要です。
▶ 眉間ジワも同時に改善
眉間の縦ジワが強い場合は、原因となる皺眉筋に直接アプローチします。
完全に切除するのではなく、必要な部分のみ選択的に処理することで、
眉間の力を弱めながら自然な表情を保ちます。
周囲の神経を確認・温存しながら慎重に行います。
▶ 自然な仕上がりと持続力のために
単に強く引っ張るのではなく、靱帯を十分に剝離し、
眉の状態に合わせて適切な位置へ固定することが重要です。
▶「頭皮を引き上げる力」と「眉周囲を支える力」を分散して固定
また、頭皮と眉周囲に力を分散して固定することで、
安定したリフト効果と切開部への負担軽減につながります。
Q6. 剥離した組織はどのように固定しますか?
▶ ボントンネル(Bone Tunnel)法

頭蓋骨の外板に小さなトンネルを作り、
そこへ糸を通して頭皮を直接固定する方法です。
当院では、頭頂側3か所+こめかみ2か所の計5か所で固定します。
▶ 頭皮だけでなく、眉周囲の筋肉も固定
頭皮を引き上げるだけではなく、眉上にある眉を下げる筋肉群や
眼輪筋を含む組織も一緒に引き上げて固定します。
▶ 使用する糸は?
主にPDSという吸収糸を使用します。
糸は永久に残して固定するものではなく、
組織同士が癒着するまで支える役割があります。
PDSが徐々に吸収される間に組織の癒着が進み、
最終的には組織自体の固定力で維持される状態になります。
そのため患者様には、目安として
「術後3か月までは注意し、約6か月で組織が安定していく」とご案内しています。
Q7. 額挙上でよくある心配や注意点は?
▶ 額がさらに広くなることはありますか?
額挙上では、引き上げ量によって生え際が少し後退することがあります。
元々額が広い方は、必要に応じて額縮小術を併用し、
額の長さと眉の位置を同時に調整します。
▶ 感覚の低下や眉の左右差は?
術後は一時的に頭皮の感覚が鈍くなることがありますが、
多くは数か月かけて回復します。
眉の左右差も腫れによって一時的に目立つことがあり、
手術では元々の左右差を確認しながら固定位置を調整します。
▶ ドレーンはなぜ必要ですか?
剥離部分にたまる血液や組織液を排出し、血腫や腫れを抑えるために使用します。
排液の量や色を確認し、通常は術後1~2日程度で抜去します。
Q8.他の施術・手術を受けていても額挙上はできますか?
▶ 額のヒアルロン酸・脂肪注入後でも可能ですか?
基本的には可能です。
ただし、注入量・位置・製剤・施術時期によっては、
事前にヒアルロン酸を溶解するなどの準備が必要になる場合があります。
▶ 鼻整形と同時にできますか?
同時手術も可能ですが、
腫れが重なるため基本的には時期を分けることをおすすめします。
どちらを先にしても問題ありませんが、
次の手術までは約3か月程度あけることを目安にしています。

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