一年ぶりのこの旅。いわて沼宮内駅から歩きます。風が少し冷たい。
「山高きが故に貴からず、樹あるをもって貴しとす」
関東の街々では夏日となった先週の日曜日、ミツマタ咲く丹沢のミツバ岳に登ってきました。
新松田駅から西丹沢ビジターセンター行きのバス、浅瀬入口バス停で多くの登山者と共に降り、30分ほど車道を世附方面に歩いて滝壺橋のたもとにある登山口から山に分け入ります。
地図では難路を示す破線の登山道ですが、急斜面に付けられたジグザグの道はよく踏まれていてしっかりとしていました。花粉除けのマスクのせいで吸い込む酸素が少なくすぐに息が上がります。何度も何度も立ち止まり時間をかけて進んで行くと、クリーム色のミツマタがそこかしこに咲いていました。登山者たちはみな足を止め、カメラやスマホにそのおっとりとした花々を納めています。
登り始めて20分ほどで到着した山頂にもミツマタが多く咲き、富士山の白い山頂も木々の間に控えめにのぞいています。春先、方々の山でよく見かけるミツマタですが、ここまで群生しているのを私は見たことがありません。
ミツバ岳を後にし、百数十メートル高い権現山に登りました。山頂は広くベンチもあり憩うにはいい場所なのですが、ミツバ岳に比べるといかんせん華がありません。
冒頭の一節「物事は見かけだけで判断するな」というたとえですが、いみじくもここではそのまま当てはまるようです。
関東百名山 ver.2019 76/100
ミツバ岳
2024.03.31
浅瀬入口バス停 → 滝壺橋(登山口) → ミツバ岳 → 権現山 → 二本杉峠 → 細川橋バス停
先週の土曜日は箱根外輪山の一つ、矢倉岳に登ってきました。
朝の小田急線新松田駅。色とりどりのザックを背負った登山者が多く集まり、路線バスやJR御殿場線で思い思いの山に向かいっていきます。私は地蔵堂行きのバスを矢倉沢で降り、GPSロガーにスイッチを入れスタートです。
見上げれば目指す頂はそう遠くはありません。県道には「春めき桜」が咲き、空き地には菜の花が風に揺れています。春までもう少しです。
山に分け入るといきなり急登が続きます。山頂は近くに見えたものの、シーズンが始まったばかりの脚にはきつく感じます。
傾斜がゆるやかになり木を組んだ階段を踏んでいくと、まもなく山頂です。青空の下に雪を抱いた富士山、ミツマタが花を添えています。レジャーシートを広げてくつろぐグループ、ベンチでお弁当をつつく夫婦、それぞれの山頂を楽しんでいました。私の向かいのベンチに座った男性は、野点の道具を広げるツワモノでした。暑く感じるほどの日差しが降り注ぎ、涼しい風が緩く吹き抜けていきます。
「山で食べるお弁当はおいしいよ」と型どおりに言いますが、ザックを下ろして疲れた脚を放り出し、温かいインスタントの豚汁とコンビニのおにぎりを頬張るひと時は、ここまで来た自分への最高のご褒美です。
2024.03.16
矢倉岳
関東百名山 ver.1993(2回目)
矢倉沢バス停→ 矢倉岳 → 山伏平 → 矢倉沢分岐 → 足柄万葉公園分岐 → 地蔵堂バス停
三連休の最終日1月8日、茨城県日立市の神峰山に登ってきました。
常磐道を日立中央ICで降り、県道36号を6kmほど走った本山トンネルを出てすぐの向陽台駐車場に車を停めます。裏手の舗装路を歩いて十分ほどで左手の山に分け入り、ゆるやかに造られた登山道をのんびりと歩いていきます。今日の行程は2時間ほどのピストン、ゆったりとした気分です。
足をとめ青空をバックにした枯枝のさわやかなコントラストを眺めていると、不意に太陽が雲間から現れて枯枝をオレンジに照らし出しました。
山頂直下の広場からは日立の街やそのシンボルの日立大煙突が眺められ、ここまで登ってきた人たちはバーナーでお湯を沸かしてカップラーメンをつくったり、手作りのお弁当を広げていました。
関東百名山 ver.2019 75/100
神峰山
2024.01.08
向陽台駐車場 → 高鈴山分岐 → かみね公園分岐 → 神峰山(往復)
成人の日を含む三連休の中日、栃木県日光の鳴虫山に登ってきました。
昨年のゴールデンウイークに膝を痛めてから山はもちろんのこと極力歩くことを控え、半年間で元の通りとはいかないまでも何とか歩くことを楽しめるまでに回復しました。少し長い距離を歩くとまだ膝に違和感を覚えますが、この程度はがまんして付き合っていくしかなさそうです。
世界遺産日光の社寺にも近い日光市営西参道第2駐車場に車を停め歩きます。
国道119号のガストを少し過ぎた信号を右手に曲がり天理教の敷地を左に回り込むと、志渡淵川の小さな橋のたもとに「鳴虫山登山口」の標識が見えました。そのまま橋を渡り進んでいくと「鳴虫山歩道案内図」が立ち、その傍らから山に分け入ることになります。
神ノ主山を越えると目指す鳴虫山へと続く尾根道となります。アップダウンを何回も繰り返す精神的にキツイ道なのですが、さらに張り出した木の根が登山道を覆っていて歩きづらく体力を奪っていきます。枯木立越しの、雪をまとい始めた日光連山の眺めが少しは癒してくれました。
二度ほど「ここを登れば山頂!」と思わせる木の根坂に騙され、ようやくたどり着いた鳴虫山は男体山が大きく望める、冷たい風の吹き抜ける誰もいない静かな山頂でした。
三脚をのばしセルフタイマーで登頂記念の写真を撮ります。冷たく吹きすさぶ風に体は冷え、お弁当を紐解く気にもならずに早々と下山開始。傾斜がキツイのでストックを駆使し、膝をかばいながらゆっくりと標高を落としていきました。
ふもとではミツマタがまだ固いつぼみをいくつもつけています。憾満ヶ淵に降り立つころには、九ヶ月ぶりの登山で満足感一杯の気持ちのいい疲れが全身を覆っていました。膝にもほとんど痛みはなく、これからまた山に登れる嬉しさがこみ上げてきました。
関東百名山 ver.2019 74/100
鳴虫山
2024.01.07
日光市営西参道第2駐車場 → 鳴虫山登山口 → 神ノ主山 → 鳴虫山 → 合峰 → 独標 → 憾満ヶ淵 → 日光市営西参道第2駐車場





















