新発田城を訪れる | 日本の4つの端を歩いてつなぐ旅 -ON THE ROAD EDGES- 

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2024年で15年目。31回の旅で本土最南端の鹿児島県佐多岬から最西端の神崎鼻を経て関門海峡を渡り安芸の宮島、天橋立、石見銀山や木曽路、松島を歩き、本州最後の県青森の八戸駅まで歩きました。

先週の土曜日は新潟県の新発田城跡を訪れました。約380km、一泊二日の旅行の目的地としてはかなり遠い部類に入ります。

 

三階櫓

 

雪国特有の鉄錆で、赤茶色にそまった県道21号を進み狭い路地を折れ、かつては二の丸だった城址公園に車を停めて歩きます。緑色に濁ったお堀をはさんでは重厚な三階櫓。武家諸法度で天守の新築も修繕も認められなかった江戸時代、その代わりに堂々とした櫓が建てられることになりました。先日の白河小峰城と同じです。

 

お堀に沿って右手に歩き、「安兵衛茶屋」で御城印を買い求めます。

「やすべえ?」と親父様。唐突に出てきたこの名前が新発田の地にどんな関係があるのか、なじめないみたいです。

「堀部安兵衛の故郷らしいよ、赤穂浪士の」

小さな公園のうす暗い片隅に、銅像も建てられていました。

 

橋を渡って表門をくぐり、右手の辰巳櫓前の立て札にも堀部安兵衛のことが書かれていました。

 ―高田馬場の敵討ちによって名を挙げましたー

「敵討ちやら仇討ちばっかりやってんだな」

「浪人だもん。なんかやらねぇと『うだつ』が上がんねぇだろうな」

この敵討ち(実際は決闘の助太刀)で名を挙げたのちの堀部安兵衛は、赤穂藩士に迎えられることになります。

 

旧二の丸隅櫓

 

それほど広くはない新発田城跡の見学をさっぱりと終えての帰り道、三階櫓のしゃちほこに一羽のカラスがとまっていました。がなり立てるわけではなく静かに、「俺の城だぞ、近寄るな」と威嚇するようにあたりを睥睨していました。

 

 

日本100名城 36/100

新発田城