暑中見舞いだのお歳暮だので、実家で消費しきれない酒類をもらったときの処理班的役割を担う僕である。
そんな訳で、このところ毎晩ビールを飲んでいたのだが、どうもここ数年で、僕のビールに対するこだわりは失われているようだ。
大学生のときは、どこそこのメーカーが美味いとか、あの銘柄はまずいとか、多少の好みはあったはずなのだが。
ここ最近は、どのメーカーだろうがなんという銘柄だろうがなんだってよくなってきている。
冷えていて、シュワシュワしていて、ちょっと苦ければそれでいい。
ひょっとしたらビールでなくてもいいのかもしれない。たまたまビールがその条件を満たしているだけで、他にもっとコスパのいいものがあるならば、理科室に置いてありそうな薬品だって飲むだろう。二酸化マンガンあたりなら飲めそうな気もする。
というか、最近は酒の好み自体も変わってきている。
以前は、ウイスキーとか日本酒とか、しっかり味のある酒が好きだった。
最近はもっぱら焼酎である。それもキンミヤとか宝焼酎とか、要するに甲類の焼酎だ。
少し前までは甲類焼酎なんて、薬品臭くて飲めたもんじゃないと思っていたのにである。
ということは、僕はもう酒を美味いと思って飲んでいるのではなく、ただ酔っ払うために飲んでいるということではないだろうか。
これは危険な兆候だ。断酒せねばなるまい。
…と、勢い込んで禁酒をして、だいたい1ヶ月くらいで挫折するのが毎年の風物詩になりつつある。
まあ、しばらく酒を止めていると飲む量も減るので、効果が全くない訳ではない。
結局、一年かけて飲む量が増えて、また禁酒して…を繰り返すのである。
どうせお盆の時期に帰省すれば、なんやかんや酒を飲みに出かけるのだから、今のうちに少し身体をいたわったほうが良いのだろう。
え?それなら一年中飲まないほうがいいじゃないかって?
……まあまあ、それはそれとしてね…。