日本地図、書ける?
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日本地図を書きなさい
新卒入社時の試験問題のひとつに、そんな設問がありました。
がんばって記憶をたどって取り組んでみるも、どうにも不本意な出来の地図が描き上がりました。
それでも何とかこぎつけた二次面接試験の場で、意地悪な面接官が椅子にふんぞり返ったまま、答案用紙の不出来な日本地図をペンでコツコツ指しながら、
「君の回答だが、なんだこりゃ、これが日本地図って言えるのか!」
いきなりケンカ腰の口調で威圧的に言い放ちました。
社会経験のない学生には、充分な恐怖です。でも日本地図は明らかおかしな出来なのですから、責められても仕方ありません。怯んでいても始まらないので、その場に直立不動のまま、私は口を開きました。内心はドキドキだけれど、おなかに力を入れて声を張って。
「申し訳ございません。私は電車や徒歩・車での移動が主ですので、今まで上空から日本全景を見たことがなくて…。」思えばとんでもない言い訳をしたものです。その上、
「せっかく椅子をご用意いただいてます、立ったままではお話しにくいので座らせていただきます。」とちゃっかり着座しました。面接中、まだ威圧的な態度は続いていますが、その目の奥が実は温かく笑っていることに気づけたのが勝因だったのでしょうか。
三次面接・役員面接と続いた後、無事入社となったのでした。磯野波平みたいな頑固おやじ風のその面接官は、常務でした。入社後もよく怒鳴られたものです。優しく温かく見守られながら、怒鳴られました。
現在就活中の皆様の、希望が叶いますように。

