人前でも熟睡   ~10歳頃~ | おばあちゃんになった、わんこさんのおはなし。                    ~高齢柴犬の闘病・介護記録~

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ハイシニア柴犬介護記録です。
1年3カ月の闘病期間を含め、いつでも家族みんなで笑いながら過ごした、柴犬「わんこさん」との16年と8カ月の生活。
悲喜こもごもあったけど、トータルしてとっても幸せだった日々のおはなしです。

犬と一緒に過ごす生活って、いいね。

一般的にはシニアと呼ばれる年齢にさしかかった10歳ころのわんこさん。

誰かの気配を感じれば喜んでちょこまか動き回って、何かしらのアピールをしていた子供時代とは違い、眠る姿をよく見かけるようになりました。


わんこさんの寝姿がまた、リラックスとはこういうもの、という見本のような無防備な姿なのです。のんびり長まってぐうたらスタイルだったり、ブロックの段差に頭をのせて枕のようにしていたり、果てはおなかを丸見えにして仰向けに大の字になっていたり。

犬小屋の中で眠っていてだんだん体を伸ばした結果なのでしょうけれど、頭だけ小屋の床に乗りきらずに入口からはみ出て、支えがなく落ちかかっている。それで寝ていられるの?と思うほどに何とも不自由な格好をしながら、それでもまだ眠り続けていることもありました。


眠っている最中に門を開けて家族が帰宅しても、わんこさんはうっすら目を開けて確認するだけ。動きもしません。

「お前、番犬だろう?」

父も笑いながらたしなめますが、わんこさんはマイペースを貫いています。


以前に飼っていた犬はそんなことはありませんでした。家族の気配を感じればいつ何時でもキリっと立ち上がってこちらを注視しているような律儀な子でした。いつ眠っているんだろうと疑問に思った小学生の私が、いくら足音をひそめて帰宅してみても、いつも起きていました。ついにある日、私は家の少し手前の道路にランドセルを置き靴も脱ぎ、抜き足差し足犬小屋に近づいて、はじめて丸くなって眠っている姿を確認できました。うれしくてなでようとして噛みつかれそうになり、番犬の任務を果たせず恥じる彼女と反則技を仕掛けた私はお互い申し訳なく感じて、しばらく気まずくなりましたが。

人前で熟睡できる子の方がストレスが少なく長生きの傾向にあると知って、気がねなく眠ってほしいと願っていたのに、その子は必ず起きていた。ところがわんこさんは平気で熟睡している。同じ犬でも性格って本当に違うんですね


わんこさんは人前でも熟睡できるおおらかな性格だし、きっと長生きしてくれるね。出迎えてもらえないさみしさをほんの少しだけ感じながらも、私たちはそう思っていたのでした。

本当に期待通り、充分に長生きしてくれたよね。


        
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