わんこさんの主張  ~14歳頃~ | おばあちゃんになった、わんこさんのおはなし。                    ~高齢柴犬の闘病・介護記録~

おばあちゃんになった、わんこさんのおはなし。                    ~高齢柴犬の闘病・介護記録~

ハイシニア柴犬介護記録です。
1年3カ月の闘病期間を含め、いつでも家族みんなで笑いながら過ごした、柴犬「わんこさん」との16年と8カ月の生活。
悲喜こもごもあったけど、トータルしてとっても幸せだった日々のおはなしです。

犬と一緒に過ごす生活って、いいね。

元となるような記録は何もなく、ただ私の記憶の範囲内で思い出しては書き連ねているわんこさんとの生活。やっぱり記憶の奥底にしまい込まれていたこともあるようで。

わんこさんがいなくなって、家族でわんこさんのことを偲んで思い出話などをしている中、ああそうだったな、って懐かしく思ったことをいくつかおはなしします。


   サンダルに八つ当たり


拗ねるという感情をあらわしはじめたシニア期のわんこさんは、勝手口のつっかけサンダルにときおり八つ当たりをしていました。散歩の時間が遅い、家族みんなが外出していて遅くなっても誰も帰ってこない、換気扇から漂う食事の準備の匂いが自分の食餌内容に反映されていない。わんこさんが拗ねる原因はたくさんありました。 単純だった子犬時代の思考回路よりも、いろんなことが分かって、事情が見えてきていたんでしょう。年の功、ってわんこにもあるんですね。


換気扇からはおいしそうな匂いがしていたのに、いつものドライフードだけを出されて不服そうに私の顔とお皿を交互に見つめる表情。「ねえ、これだけ?」と訴えかけるようなその目は、とってもおしゃべりでした。ちょっと前に漂った匂いを覚えていて、ごはんの時間まで期待して待っていたのかな?それとも鼻がいいからずっと匂いを感じ続けていたの?

それから、わんこさんに留守番を任せてみんなで外食をしてきた時も、わんこさんの拗ね方はひどかった。みんながごちそう食べてきたの、完全にばれてたよね。そんな時のわんこさんは、二組あるサンダルをみんな遠くに放ってしまいました。帰宅して勝手口にまわるまでの間に、サンダルをくわえて、大きな弧を描いて遠くへ放る。その瞬間を、何度目にしたことか。左右あるうちの同じ側だけを隠したりもしていたな。長く一緒にいたから、私たちをちょっとだけ困らせるコツもよくわかっていたんだよね。


   網戸をひっかく


そう躾けたわけでもないのに、わんこさんは鳴き声をたてない子でした。今日ごはん遅くない?など主張をするのにも声を出しません。いつの日からか勝手口のドアの網戸を2回、カリカリとひっかくのがわんこさんからの合図になっていました。本気でひっかいたら簡単に破ってしまいそうな網戸を、わんこさんは破ったことはありません。絶妙な力加減でした。

朝ごはんの代わりにもらう牛乳に浸したパンの耳の後には必ずもらっていたデンタル用のスティックガムを「くださいな」と、カリカリひっかき催促していました。その後はひたすらドアの下で待ち続ける。


ドアのすりガラスに茶色のわんこさんが張りつかんばかりにしている姿が丸見えでかわいらしくて、母とくすくす笑って見ていたのを思い出します。遠慮なくまっすぐにガン見して待っていた。耳血腫を発症して耳が縮んでからは気配を聞き取りにくくなったのか、網戸に耳を押し付けるようにして、耳の悪いおばあちゃんみたいな様子だった。

いずれも、脳梗塞発症前の、わんこさんが庭にいた頃のおはなしです。


                
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