春日温泉の後は、弓ヶ浜温泉。この温泉の場所がいちばんわかりにくかったです。
わからなくてGoogleマップを使いましたが、それでも時間がかかりました。
弓ヶ浜温泉。夜のせいもあり、入り口がわかりにくいんですよね。旗がなかなかこっちを向いてくれません。
通りから少し入ったところに目立たない入り口があります。
もともとはジモ専だったようですが、現在は『NPO法人 別府八湯温泉道名人会』が管理・運営を委託されており、組合員以外も利用できるようになり、令和元年から別府八湯温泉道対象施設にもなっています。
入り口がわかりました。ようやく入りますが、とても静かなんです。そして、かなり薄暗いんです。
やってるんかな?というくらいの薄暗さです。やっているのかを確認できるのは、別府八湯温泉本くらいしかないのですが、本を確認すると、営業しているのは確かなようなので、青いポストにお金を入れて入ります。ピンぼけで申し訳ありませんが、別府市内の方は100円、それ以外は200円です。
別府八湯温泉道のスタンプは男湯の脱衣棚に置かれていました。女性はどうするのでしょうか?女性の脱衣棚にも同じスタンプがあるのでしょうか?謎ですが、未確認です。薄暗いせいか、ヘタなのか、ピンぼけして申し訳ありません。
左側が男湯です。脱衣場と浴室は一体型になっています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210218/09/onsenmanmottii2/6d/94/j/o1080060714898120463.jpg?caw=800)
浴室の空間はけっこう広いのですが、なにかしら異空間な雰囲気を感じます。
異空間な雰囲気は、照明のせいもあると思います。
たいていの共同湯では、照明は蛍光灯の明かりだと思いますが、ここの照明は暖色系というか、黄色っぽいんですよね。
この明かりが独特の雰囲気を醸し出していると思います。
薄暗い浴室に 黄色っぽい明かりが灯り、静けさのなかに、楕円形の浴槽からかけ流しのお湯が流れる音だけが響いています。
さて、お湯に入ります。お湯は44℃あり、やや黄色っぽく見えますが、照明のせいもあるかもしれませんが、源泉の流れるところの床がやや黄色っぽく染まっていました。
掬うと無色透明に見えました。無味無臭で、
特徴的なのは、ツルツル感です。
お湯は源泉枡から浴槽内に注入されており、浴槽に加水用の蛇口がありますが、水は出てませんでした。カランからは水でした。ホースは掃除用でしょうか。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210218/09/onsenmanmottii2/51/83/j/o0607108014898120501.jpg?caw=800)
昭和59年の古い分析書と直近の令和元年の分析書を比べると、泉質名に『マグネシウム』が加わっているのがわかりました。
温泉は生き物ですね。
お湯に浸かっていて、ひときわ目を引くのが、浴室の隅にある洗濯機。
浴室に洗濯機があるのは初めて見ました。
都会の銭湯の隣にコインランドリーがあるパターンはよくありますし、便利だなあと思いますが、この弓ヶ浜温泉のように、浴室の空間に洗濯機が置かれているのは非常に珍しいと思います。
でも、考えてみると、ものすごく便利ですよね。脱いだ服を洗濯機に入れて、洗濯している間は入浴するというやり方は、とても合理的な方法だと思います。
そのために置かれているのか、あるいは、掃除に使うタオル類や備品のマット類の洗濯用なのか、定かではありませんが、入浴している間に浴室内に置かれてある洗濯機で洗濯するのは斬新だなあと思いました。
どなたか、常連さんが来られたら質問しようと思いましたが、結局、終始、貸し切り状態で、のんびりと不思議な空間を楽しみました。昭和にいるような気分になりました。
どことなくノスタルジックな黄色っぽい明かりに照らされた浴室の居心地は素晴らしかったです。
何のための洗濯機なのか、女湯にもあるのか、これは謎のままです。