春のもっちい登山部 御在所岳バリエーション豊富な裏道登山編 | 温泉マンもっちいの湯と山話

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山奥の秘湯、マニアックな温泉が大好きな温泉マンもっちいと申します。登山と温泉、ご当地グルメ、珍スポットを愛する旅のブログです。関西を中心に日本各地の魅力的な山と温泉を巡ります。日本じゅうの歩いて行く秘湯を入り尽くすのが目標です。

 登ろうとして登れなかった山には、また、登りたくなります。

 一昨年の夏、大渋滞にはまって、御在所岳の登山口到着が12時近くなり、仕方なくロープウェイで登りましたが、ロープウェイの駅から山頂までのわずかな距離ではあまりに物足りなくて、いつか、きちんと登山口から登ろうとチャンスをうかがっていました。

 3月に新名神が開通したので、チャンス到来です。

 というわけで、4月初め、亀山西ジャンクションから新しく開通した部分に入ります。長いトンネルがあり、直線的で走りやすい道ですね。

 鈴鹿パーキングエリアでトイレ休憩。登山口にトイレがないので、やや頻尿気味の40代2人はしっかり絞り出しておきます。

 真新しいトイレの洗面台は不思議な形。なんとか使えましたが、洗面台も進化しているのですね。  

 菰野インターから登山口に向かってびっくり!ものすごく近いですね。ものの10分くらいで、裏道登山口に到着です。


 長女『初めて登るのに、なんで『裏道』なん?』
 もっちい『表登山道や中道登山道もあるのに、なんでやと思う?』
 副部長『裏っていうネーミングに惹かれるから?』
 もっちい『そんなにエロチックな理由やない!神聖な登山やで・・・。』
 M『途中にトイレがあるから』
 もっちい『まあ、それも正解やけど、他のルートより危険が少なそうやから、やな!』
 長女『他は危険なん?』
 もっちい『一番人気の中道登山道には、山と高原の地図に危険マークがあったんや。怖いやろ?で、裏道ルートを調べてみたら、名古屋の地下アイドルとそのファンのおじさん達が登る動画があって、一人のおじさんがリタイアしてロープウェイに乗ったけど、他のメンバーはみんな登れてた。登山初心者の集団みたいやから、大丈夫かな、と。』
 副部長『いろんな動画があるねんなあ。マニアックやなあ。』
 もっちい『ほんまは、調べないほうが、新鮮な感動があるから、調べ過ぎないようにしたいんやけど、やっぱりリーダーたるもの、責任があるからなあ!』
 M『行こう!』 

 9時15分、登山開始。


 いきなり、橋がひしゃげています。恐るべき台風か何かのパワーですね。

 きちんと表示を確認しながら、歩きます。春休みだから、小学生くらいの男の子を連れている親子連れが追いついてきましたが、あっという間に抜き去って行きました。子供はタフですね。

 ロープを掴んで登ったり。


 隙間から川が丸見えの橋を渡ったり。


 ハラハラするけど、とても楽しいですね。


 もっちい『吊り橋効果って知ってる?さ、手つないで渡ろか!』
 長女『大丈夫。』


 10時20分、藤内小屋に到着。平日 なので、無人ですが、100円でトイレをお借りします。トイレもきれいです。

 もっちい『きれいな小屋やな。泊まってみたいなあ。雑魚寝かな?』
 長女『雑魚寝の山小屋も経験してみたいなあ。空いてたらやけど。』
 M『個室がいい。』
 副部長『個室のほうが寝やすいやろ。』
 もっちい『でも、意外に楽しいかもしれんで。ここ、風呂あるみたいやで。』
 長女『温泉?』
 もっちい『多分、ちゃうんちゃう?』 


 休憩してから出発ですが、少し登ると、右側の岩壁で、クライミングの練習をしている人達がいました。
 もっちい『すごいなあ、こんなん怖すぎやわ。』
 長女『あのヒモを信じるしかないねんな、無理やわ。』
 もっちい『ヒモて!』 


 ゴツゴツとした岩場があったり、鎖場があったり、変化に富んでいるから、楽しくて、疲れずに登っていけます。標識もあるから安心です。


 雪がうっすらと積もっています。4月なのに・・・。でもきれいです。

 標高が上がるにつれて、日陰の積雪が増えてきます。
 長女『アイゼンは?』
 もっちい『いちおうあるけど、日陰だけやからなあ。岩場も多いし、粘ろうか。』


 国見峠に着きました。左側の道に行きますが、なかなかの積雪です。ただ、踏み固められていないし、抜き去って行かれたベテランらしき男性2人連れもアイゼンなしでした。 
 国見峠ですれ違った若者3人連れも、『下りはアイゼン付けた方が安心だけど、登りは多分大丈夫ですよ。』と言ってたので、アイゼンなしで行きますが、判断が難しいですね。

 M『お腹すいた!』
 長女『お腹すいた!』
 もっちい『食べたらウンコしたくなるけど、お腹すいた!』

 というわけで、ランチにします。
 副部長『このへんから雪ましやし、昼ご飯にしよか。』


 今回は、第2回レトルトカレー祭り! 
 福岡県のお土産『ボタ山カレー』、静岡県のお土産『深蒸し掛川茶、大名カレー』、『まるごと野菜カレー』、『ボンカレー』のラインナップ。
 
 温める間は、ミスターイトウのクッキーとムーンライト、甘栗、副部長持参の唐揚げを食べて、飢えをしのぎます。 

 お湯が沸いて、レトルトカレーを温めて、いただきます!


 私は、掛川茶大名カレー。おおっ!たしかに、お茶の香りがします。辛さは程よい中辛くらい。掛川牛が入っています。落人さん、ありがとうございます。




 長女のボタ山カレーを一口いただきます。ボタ山というだけあって、やや黒っぽいカレーで、色のイメージ通り、濃厚です。これは、陸上自衛隊の飯塚駐屯地の食堂の名物メニューです。本来は、竹炭を入れて炊いた黒いご飯をこんもり山の形に盛り付けて、炭坑節のお月様をイメージした目玉焼きを乗せて食べるようですね。A田さん、ありがとうございます。
 山で使える軽量のフライパンも買いたいなぁ。


 栄養バランスが気になるお年頃の副部長はまるごと野菜カレー、唐揚げ大好きMちゃんは、スタンダードなボンカレー。


 カレーとご飯は、山ご飯の王道ですね。はるかかなたに見える四日市?の街やその手前ののどかな風景を眺めながら、美味しくいただきました。寒いけど、天気がいいので、気持ち良く、大満足です。

 もっちい『ああ、おいしかったなあ!先月の高見山は、ランチ食べて下山したけど、ここまで来たら、登ってしまいたいなあ。』 
 長女『うん、でも、雪があるから下りが大変そうやなあ。大丈夫?』
 もっちい『大丈夫、大丈夫、絶対、大丈夫!いい方法があるから。』
 副部長『あれ、もう、そこ、山頂?』
 もっちい『あっ、あれ、アスファルトの道や!かなり上で食べてたんやなあ。』

 アスファルトの道に合流しました。そこから山頂までの道のりは一昨年通っているので、楽々です。

 もっちい『ここの山頂は滋賀県と三重県の県境なんやで。で、トイレは三重県側にあるねん。だから、滋賀県で催して、三重県で排泄っちゅう珍しい体験ができるで。』
 長女『ウンコしたいん?』
 もっちい『ウン、こ。』

 遊歩道のような道を歩き、最後に階段を登ると広場に出ます。


 標高1212メートルの御在所岳山頂に到着です!
 山頂がちょうど滋賀県と三重県の県境です。

 一昨年には登れなかった山ですが、この日は、しっかり自分たちの足で登れました。天気にも恵まれて、道路も開通し、いろいろな良い条件が重なって、こうして、みんなで山頂まで登れました。みんな、自然に笑顔になりました。
 
 空も山も遠くの景色もみんな、素晴らしいです。
 ロープウェイで登っている人達が多いなか、ちょっと誇らしい気分になります。
 
 安全に下山する秘策とはなんなのでしょうか?

 続く