株取引原論6 

 

株価は予測不能か?

 

大原則として、株価は予測不可能である。しかしそれは、市場内で自由な売買が行われている場合のことであって、何人かの意図によって株価が形成されている場合には、予測可能である。

 

3年間、ほぼ毎日、株価の法則性を研究して、たどり着いた結論である。

 

一定の条件下で90%程度の確率で株価が予測できることがわかってきた。

 

非常に地道な分析作業が必要なので、専業で株取引をしている人しか使えないが、過去2ヶ月間では非常に満足できる結果になっている。AIが発達しているからいつまでこの法則性が存在し続けるかは不明である。

 

 20年くらい前に、中央競馬で自分流のデータ分析をして上位5頭の馬連を買うと収支がプラスになる法則性を発見した。当時はプロ馬券師になるのが目標だったから、ついにサラリーマンを辞めて、プロ馬券師として自立できると喜んだ。

 それでも本当に自分の考えた分析が正しいのかをしばらく検証してみた。当たらないレースもあったが、一日5レースくらいを購入すれば収支はほぼ確実にプラスになった。当時は一日に1万円くらいしか使えなかったから大きな利益にはならなかったけど、安定した収益を得られることがわかった。

 しかし、6ヶ月後には収支がプラスマイナスとんとんになり、1年後にはマイナスになってしまった。

会社を辞めなくてよかった。(笑)

 多くの人が馬券の予想にパソコンを使うようになり、馬券購入者全体の予測精度が上がりオッズが変化してしまったのである。

 

 その後、2年間くらいは分析理論の修正を試みたが満足の行く結果は得られなかった。そして、プロ馬券師にはいまだに成れないでいる。