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wii / La farine

どうにもならないのに

 それは、よしこの身体にとっては大変に妙な動きをする。まだしっかりと目が覚めてもいないはずなのに、どういうわけかそれが動くたびに、よしこは軽く声を上げ、身体が少し波打つように震えた。しがみついた腕には力が入り、よしこは思い切り自分の顔をしがみついた物へと押し付けてしまう。それが触れている脚の間はひどく敏感になりすぎてしまい、よしこは時折自分の腰をそれの動きから引き離さないとならない気がするのに、代わりに、両の脚に触れるそれを両腿ではさんで押さえ込もうとしてしまう。「指が動かない」といいながら、男は身体の向きを変えてくる。よしこに向き合うとその手を握りながら自分へ引き寄せ、それから下へと下ろしていく。よしこはすぐに熱くかたいものを握らされた。

「おはよう、よしこ。よく眠れたかい?」

「ええ、ディディエ」と軽く、よしこは答える。

「そりゃ、良かった。今日も君は僕の要求に応えられるんだね、すごく素敵だ」

 ディディエの手は迷うことなく、何も答えないよしこの股間を探し当てる。驚いたよしこが握っていた手を離してしまうと、「放すな、握ってろよ」とディディエはいいながらよしこの手を探しあて、また自分の股間へと下ろしていく。それから、すぐに自分の頭をよしこのそれに押し当てながら、身体をよしこのそれに重ねる。ディディエのそれぞれの指がどう動いても、よしこの口からは吐息が漏れてしまう。ディディエは、よしこが自分に何をされても嫌がらないのを知っているから、その触れ方には遠慮がない。よしこがどんなに身体を硬くしていても、結局、ディディエはいつもよしこの身体を自分のしたいようにする。

 よしこの部屋の中は、木製の内窓が閉まっていると、いつも薄暗い。窓がひとつしかないから、この場所が閉められていると、時計を見ない限り昼なのか夜なのかわからない。目覚ましの音と外から入る光の明るさで毎朝起きていたよしこは、この部屋に引っ越してきてから半年以上経つのに、この部屋での朝という時間帯は、夕暮れ時と変わらないことに慣れなかった。



  つづく