wii / La farine -6ページ目

wii / La farine

どうにもならないのに

 薄暗がりの中で、よしこはいつもディディエに求められた。ディディエはよしこの身体のあちこちを触り、よしこの身体でいつも果てた。そうさせることをよしこに望み、そうさせた。

 よしこが眠っていても、ディディエは構わずに彼女の身体に触れた。胸を触り、腰を触り、股間を触る。ディディエはよしこの身体を触れるのを、どういうわけか、とても好んだ。ある朝、よしこが目覚めたのはディディエによる股間へのキスによるものだったことに気づいた時は、正直、とても驚いた。ディディエの舌の動きのふしだらさに加え、その遠慮のない動きに、目が覚める前から、よしこは声を上げていた。

 よしこが普段に人目に晒さない場所をディディエは恥らうことなく、見続けることがある。ディディエが舐めまわし、息を吹きかけ、指で触る。彼がずっと近い場所から眺めると、よしこの身体は訳もなく、ねじれるように波打った。よしこは時折自分の首で支えなくてはならないほど、背中を反らして腰を揺すぶることがある。ディディエはその動きを邪魔することなく、さまざまな愛撫を続ける。

 目が覚めた瞬間、声を上げてしまうというのはよしこは間抜けに感じ、好きになれなかった。ふたりがまだ服を着ている間に何度もよしこはディディエとセックスについて話したことがある。よしこの話の間中はいつも、ディディエは大人しくふんふんとうなずきながら聞いているのだが、どうも話を聞くのと実践するのとではディディエの中では大きな違いがあるようで、少なくともよしこに対しては、彼女の何の話をどう聞いても同じであるように、セックスに関してもまた、ディディエは自分がしたいようにするだけである。

 ディディエに股間を舐められている間に、今朝もよしこはすっかり目が覚めてしまった。あーと鼻からもれるような、声ともいえない、何やら原始的な響きのする音を自分で聞きながら目を覚ますのはいつも機嫌が悪かったが、それもディディエの舌が動き始めると様子がすぐに変わる。そう時間が経たないのにもう、身体を小刻みに震わせながらよしこは声をあげ腹の辺りにあるディディエの頭を両腕で抱きしめている。その頭が小刻みに動くとよしこの両腕も身体もその動きに合わせる。ディディエはよしこの身体から顔を上げると、今度はよしこの両足をひざから折る。それを両脇へと広げると、よしこは少し嫌がり脚を閉じようとするが、「大人しくしてなよ」とディディエはよしこに命令する。長い間同じ場所を舐め続けられていると、よしこの身体はどうせもう力が入らない。そのようにしてディディエが好きなようにするから、よしこは男の前ではただ声を上げているしかない。我が物顔にディディエがよしこの身体を触ることは彼女をまた嬉しがらせる。本当はよしここそがディディエのしたいように自分の身体が扱われるのを望んでいる。それを身体で知るディディエは、いつしかよしこを言葉でも攻め始める。



  つづく