今回も猫ネタなしです

そして長いです

前回のブログを息子の病気を発症されてる方が見に来てくださっています
うちの経験が参考になるかわかりませんが私も記録としてもう少し詳しく書き残しておこうと思います
起立性調節障害(OD)は更年期障害と一緒で発症しても軽い人から寝たきり状態が続く人まで様々です

発症の年齢も色々で息子は遅い方です
息子は急激な身長の伸びが原因ですがそうじゃない方もおられると思います
高校生で発症したので普通に受験でき公立の全日制の高校へ入学しています
息子は最初中程度の症状だったのに偏頭痛と誤診され薬が合わなくて寝たきり状態になり「俺の人生終わった」と自殺願望も出て目が離せない、それなのに高校の担任からは「今日も来れなかった」と連絡は来る
転院してそれ以外に東洋医学の鍼に通ったりしたおかげで寝たきり状態は回避されたけど頭痛と倦怠感がひどくて何とか起き上がり学校へ行けるのがお昼頃でした
陽が当たってても気付かず息子は爆睡、近所の高校からチャイムの音が聞こえてきてまた焦る

そして「いい加減に起きたら‼︎」と怒鳴ってしまう

可哀想な事をしました

私も息子の状態を誰にも話せず今後が不安で私だけ逃げてやろうかと思った時もありました
学校側はこの病気に理解少なくサボりと思われた事もあります
診断書を提出しても欠席が1/3をオーバーすれば単位は取れません
欠席を補講などで対応してくれる学校もあるようですがそれもありませんでした
今の時代せめて高卒の資格だけは持ってないと何も出来ないし世間体を考えたら今の高校を何がなんでも卒業しないと入学した意味がないと親子で思ってました
そしてODだって来年には治るかも知れないと

知識がまるでなかったんです

留年したら当然後輩が同級生、分かっていても精神的に割り切れなかったようです

頭痛は鍼でだんだんましになったけど今度は倦怠感、だるさが取れず通えませんでした

今後どうするか
まずは親子でODを受け入れること
こだわりを捨て今後をどうしていくのかを息子の意見を尊重しながら相談しました
高校のカウンセラーの方と相談し2回目の2年次の2学期からは学校を休ませて(休学にはしませんでした)3月の単位制定時制高校(3部制)の編入試験を受けて合格し転校しました
息子は通信制だと自分で提出物や単位取得の管理をする自信がないし途中になってしまった高校生活もちゃんと終わらせたいから学校へ通いたい、部活もやり遂げたいと3部制の3部(夜間)を選びました
我が家から通うのは時間が掛かるので私の実家に頼んでそこから通わせました
息子は高1の単位と1回目の2年次で2単位(午後からの授業だったのが幸いしました)取ってたので足りない分を2年間で取得する事にしました
公立なので授業料もお安い(妹も受験でした
)

何より気持ち的に楽なのは学校側が色んな病気を持つ生徒を受け入れているので病気も把握してくれている事
保健室に出す書類に病気のある人は○をいれるのですがそこにODもありました
年齢も経歴も様々です
最初は夕方から学校へ行く事や入学した高校とのギャップに戸惑い、欠席する時もありましたが軽音楽部に入ってバンドを組みドラムを任され友達も出来て少しずつ慣れていきました
2年目から週の半分は2部の授業に2時間と3部の4時間受けました
修学旅行は前の学校でグアムに行ったからもういいと参加しなかったけど京都水族館やUSJの遠足や体育祭や文化祭は朝から出掛ける事も出来るようになりました
卒業後の夢も持ち自分で専門学校を選び2年間で無事に卒業証書を手にする事が出来ました

5年間の高校生活が終わりました

前の学校の2回目の2年次の担任の先生に卒業のお知らせをしたらお祝いのお花を送ってくださいました

先月イベント会社の仕事で担任の先生が今いる高校へ仕事に行く事があり連絡していたら学年が違うのに会いに来てくれて元気な息子の様子にすごく喜んでくれました

息子発症の同時期にODと言われた友人2人も段々頭痛やだるさの間隔が開き朝も起きられそれぞれの道へ進んでいます

これだけの事を乗り越えられた息子のこれからもずっと応援したいと思います
