◆1/26（水）コンサートで歌う曲の解説

Ciao a tutti

明後日1/26（水）コンサートは、

国際芸術連盟主催の

歌、楽器、朗読と

盛りだくさんのコンサートなんですが、

私は4曲だけ歌わせていただきます。

今回のコンサートは、

字幕やMCがありませんので、

曲解説書いてみました。

フランケッティ

　イタリア歌曲『五月に』

それは五月　美しい季節のこと
すべての花のつぼみが開くとき
花開いたのだ　
愛がぼくの心にも燃え上がった

それは五月　美しい季節のこと
すべての鳥たちが歌うとき
ぼくはあの人へ思いを打ち明け

そしてぼくを捧げたのだ

それは五月　美しい季節のこと
すべての花のつぼみが開くとき

プッチーニ

　オペラ『トゥーランドット』より

　”氷のような姫君の心も”

美しく冷酷なトゥーランドット姫と結婚するためには、３つの謎を解かなければなりません。しかし、謎を解くことができなければ首をはねられてしまうという命がけの求婚。今までたくさんの人がチャレンジしましたが、皆首をはねられてしまいました。ある日、カラフという王子がチャレンジしようとやってきます。彼を慕っている召使リューは必死で止めますが、それを振り切ってチャレンジし、見事謎解き成功。しかし今度はトゥーランドット姫が拒否。そこで今度はカラフがトゥーランドット姫に謎を出します。『夜明けまでに私の名前を当てたら、私は死にましょう』と。トゥーランドット姫は、『彼の名前がわかるまでは誰も寝てはならぬ。』と街中に命令。そして彼の名前を知っているであろうリューが捕らえられ、拷問にかけられますが、『その名を秘密にすることは私の喜び、この愛は拷問も甘く感じさせます』と言い、近くの兵士の短刀を奪って自害します。その時に歌われるアリア。

氷のようなあなた様も

あれほどの熱い炎に打ち負かされて

彼を愛することになるでしょう

この夜明け前に

私は疲れて目を閉じましょう

あの方が再び勝つために

そしてあの方ももう二度と

見ないために

マスカーニ

　オペラ『友人フリッツ』より

　”わずかな花を”

独身主義の裕福な地主フリッツの40歳のお誕生日会に、農場の管理人の一人娘スーゼルが、スミレの花束を持ってお祝いにやってきます。純粋な10代のスーゼルがこのアリアを歌いながら、恥ずかしそうにフリッツに花束を渡します。

ほんのわずかな花

みすぼらしいスミレですが

これは優しい香りの

四月の息吹ですので...
あなた様のために

太陽から頂いて参りました...

もしもこの花たちが話せるのなら
このようにささやくでしょう

「私たちは恥ずかしがりやで内気な春の娘です
そして私たちはあなたのお友達です

今夜私たちは死んでしまうでしょう

けれど幸せです

不幸な人を愛してくださるあなたに

あなたが望むすべてのものを

天が与えて下さるように」

私の気持ちも付け加えさせてください

月並みの言葉ですが...心をこめて...

あなた様の人生が

いつまでも春でありますように

どうかお受け取りください
私のできる精一杯の贈り物を！

レハール

　オペレッタ『微笑みの国』より

　”君こそ我が心のすべて”

ウィーンに住む伯爵令嬢リーザの乗馬大会優勝の祝宴が開かれています。そこへ密かに愛し合っている中国の王子スー・チョン一行がやってきて、リーザは王子の妻として中国へ行く決心をします。異国の地の風習に慣れようと頑張っていたリーザは、スー・チョンに4人の側室を迎えると聞き、ウィーンに帰りたいを逃げようとするが、スー・チョンはそれを許さず、宮殿に閉じ込められることになる。その時に、『側室との結婚は形式上だ、愛しているのは君だけだ』と歌われるスー・チョンのアリア。

テノール（男性役）のアリアですが、

オペレッタのアリアはコンサート等では、

女性が歌うことも珍しくありません。

君こそ我が心のすべて
君がいなければぼくは生きられない

太陽の光がキスをしてくれなければ　
花だってしおれてしまうんだ

ぼくの一番美しい歌

それは君だよ

愛していると言っておくれ
君こそ我が心のすべて