放送作家の小野高義です
パ・リーグで
4月首位を走っていたオリックスと
昨年ぶっちぎりの最下位だった西武
ですが
きのうの直接対決で
西武が勝利し
2位に浮上
そしてきょうも勝利して
オリックスとのゲーム差を2に広げ
きょう試合のなかった首位日本ハムに
1.5ゲーム差まで詰め寄りました
このブログでも何度も綴らせていただいたように
今年の西武は投手王国なのであるー
という
投手王国ぶりが
5月に入ってさらに際立ってきたような気がします
◇
今日の試合では
防御率0,59の今井投手が
相変わらず
これどうやって打つねん
という
ものすごいボールを投げていて
8回のノーアウト一二塁の場面で
福永選手が送りバントを試みて失敗するシーンがありましたが
見てて
福永選手がバント失敗しても
やっちゃったー
というより
それはもうしょうがないよね
というくらいの
つまりバントするのも難しいくらいのボールを
今井投手は投げていた
ということで
その後の代打廣岡選手の犠牲フライは
スライダーをしつこく投げてれば打たれなかったかもしれないなあ
という
ちょっとした投げ損ないが1点につながった
というくらい
素晴らしいピッチングだっただけに
これで勝利がつかないのは
気の毒ではあります
◇
その代わりに勝利投手となったのは
延長に入った10回にオリックス打線を3者凡退に抑え
裏の滝沢選手のサヨナラタイムリーを呼び込んだ
山田陽翔投手でした
これがプロ入り初勝利
そして
何より素晴らしいのは
これで12試合連続無失点
今シーズン
防御率0,00
ということでしょう
◇
山田陽翔投手が
まだ防御率0,00ということを
このブログで綴らせていただいたのは
4月27日で
長く続けばいいなと思っていたけど
正直
5月も後半になるこの日まで続いているとは思いませんした
◇
近江高校のエースとして
甲子園を大いに湧かせ幾多の感動を呼び起こした
甲子園の大スター
ですが
身長175㎝と投手としてそれほど大きくはない体と
ズバ抜けた球速というものを持ち合わせていない山田投手が
果たしてプロで通用するのか
と疑問視する声も多くありました
が
ピッチャーというものは
体の大きさやボールの速さ
という
肉体的優位性
だけでは計り知ることの出来ない
投手としての適性
というものがあり
それはコントロールだったり投球術だったり
ということだけにとどまらない
投手としての本能的な勘や思考、その他様々なセンス
みたいなことだったりすると思っていて
山田投手のピッチングを
高校時代から見ていると
そうした
投手としての「適性」
がズバ抜けている気がして
だからこそ
いずれは
東尾修投手みたいになるんじゃないか
と思っていたのです
◇
とはいえ
もうちょっと時間はかかるのかな
と思っていたので
入団3年目にして早くもその片鱗を見せ始めた山田陽翔投手は
さすが
という他ありません
◇
ボールは力強くはなったけれど
特段ズバ抜けて速いというわけではなく
多彩な変化球を操り
巧みにコーナーへ出し入れして
打者との間をうまくはずしながら
しっかりと打ち取っていく
まさに
ベテランのような投球術は
今、中継ぎとして花開いていますが
本来の適性は
先発完投型
なのではないかな
という気がしています
山田陽翔投手
このままの調子でシーズンを駆け抜けられれば
新人王
という可能性もなくはありません
今後に期待しましょう
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした



