放送作家の小野高義です

 

Ù18侍ジャパン

スーパーラウンド1戦目は

A組1位の台湾と対戦し

1-0で日本が勝利しました

 

東海大相模の藤田君

関東一の坂井君の見事な継投で

台湾打線をわずか2安打

 

とはいえ

日本は

たったの1安打

 

6回

濱本選手のスクイズで決めた得点が

決勝点となりました

 

  ◇

 

ポイントはやはり

この大会初先発の

明徳義塾、山畑君でしょう

 

チーム唯一のヒットは

この6回の先頭打者だった山畑君のレフト前ヒット

 

そして

濱本君のピッチャー前のバントで

タッチをかわしホームを陥れたのも

三塁ランナーだった山畑君でした

 

  ◇

 

山畑君は

予選での3試合

いずれも

大量得点を取って

チームの勝利がほぼ決まった状態で

記念出場みたいな出方しかしてなかった

にもかかわらず

 

この大事なスーパーラウンドで

初先発

 

この起用法を見て改めて

 

だから山畑選手を招集したんだな

 

ということがよくわかりました

 

  ◇

 

山畑君は

明徳義塾高校のキャプテン

 

身長165センチと小柄だけど

足が速く守備もめちゃくちゃ上手い、バッティングも技術が高く

野球センスの塊みたいな選手です

 

叔父さんは

同じ明徳義塾出身で

こちらも小柄ながら4度の甲子園出場を果たし

常総学院戦では劇的な同点ホームランを放ち明徳義塾を初優勝に導いた

明徳のレジェンド、沖田浩之選手です

 

まさに

明徳義塾、すなわち

馬淵野球がDeNAレベルですり込まれた

馬淵野球の申し子

のような選手です

 

  ◇

 

台湾の先発は

予選ラウンドで152キロを記録した好投手

 

小倉監督も

多くのヒットは望めない

という展望を持っていたのでしょう

 

そして

試合はその通りの投手戦となり

 

まさに

山畑君の

馬淵野球を詰め込んだハイレベルな野球センスが

終盤の6回に火花のように一気に弾けた形となりました

 

  ◇

 

このカテゴリーでの

国際大会の戦い方は

なにかもう

最適解がでてしまった感じがします

 

去年の

Ù18W杯は

まさに馬淵監督が馬淵監督の野球をして

世界制覇

 

そして今年も

勝負所では馬淵野球の申し子が勝負を決める

 

このカテゴリーでは

良い投手が出てきたら

そうそう打てません

 

木製バットの対策が出来ているとかいないとかのレベルではなく

 

150キロ近いボールをしっかりコントロール出来る投手

つまり

甲子園レベルの投手が来たら

日本だけでなく韓国も台湾も、あるいはアメリカも

この世代のバッターが

長打やホームランを連発することは

ほぼ不可能と考えていいでしょう

 

そうなった時に

決め手となるのは

いかに点を取ることが出来るか

 

野球の点の取り方は

外野にボールを飛ばしてランナーを掃除するだけではない

という野球を

徹底してできるチームは

こういう力の拮抗した試合では

非常に強いです

 

そして

そんな訓練をしているのは

世界中で日本の高校野球くらいしかなくて

 

そういう野球の徹底度と理解度が最も長けているのが

明徳義塾の馬淵野球

ということなので

 

国際大会では

馬淵野球が最強

なんじゃないかな

 

という気がします

 

  ◇

 

スーパーラウンドは

予選の結果を持ち越して

その勝敗数で決勝進出が決まるようですが

 

ここまで

予選は全てコールドで

台湾にも勝って全勝の日本は

明日韓国に負けたとしても

よほどの大差がつかない限りは

決勝に進出できそうな感じです

 

2年連続で国際大会優勝となるか

 

まずは明日の韓国戦注目しましょう

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした