放送作家の小野高義です

 

プロ野球セ・リーグは

9月に入っても

まだまだ抜け出すチームがなく

最後の最後までもつれることに

なりそうです

 

きょうは

巨人が勝って広島が負け首位が巨人

阪神も勝ったので

1位から3位が3ゲーム差です

 

  ◇

 

そんな中でも

今日勝った巨人に

優勝への勢いとか執念みたいなものは感じました

 

巨人は戸郷投手が

7回を1安打無失点

先頭打者の西川選手にヒットを打たれただけで

その後のケラー投手も大勢投手もノーヒット

 

ちなみに

この

いわゆる「スミイチノーノー」は

巨人では

定岡投手や宮本投手など

過去5人が達成していますが

 

継投でのスミイチノーノーは

巨人では初めてだそうです

 

そしてなんといっても

戸郷投手が

中4日での登板だったこと

 

これは

巨人を大いに勢いづけたんじゃないか

と思います

 

岡本選手のホームランも

そんな戸郷投手の快投に応えようと生まれたものでしょう

 

  ◇

 

今や中6日が当たり前となったプロ野球で

中4日は異例の登板間隔ですが

 

9月に入って阿部監督は

戸郷と菅野は中4日を解禁

明言していて

 

それを実行し

その期待にエースとして戸郷投手が最高の形で応えた

 

という結果となりました

 

  ◇

 

二軍監督時代に

早稲田大学との練習試合に負けた後、選手に罰走を課したことが

物議を醸した阿部監督だけに

 

精神論や根性第一主義的な部分がないとは言えない昭和なタイプ

というイメージが強く

 

ここぞという時に

敢えて中4日でエースを回すというのも

そんな昭和な精神論の延長

と見えなくもないですが

 

それでエースが結果を出すことでチームにもたらす効果が

以下に絶大であるか

ということも

阿部監督は理解しているからこそ

 

敢えて

戸郷投手と菅野投手に中4日

というミッションを課したのだと思います

 

  ◇

 

メジャーリーグでは

同じく中4日で先発マウンドに立った

カブスの今永投手も

7回までノーノーの快投

しかし95球を投げたところでマウンドを降り

継投でのノーノーが成立しました

 

中4日の登板ということと球数を考え

「イマナガの健康を…」

との理由での降板でした

 

最後まで投げていたらどうなっていたのか

点差もあるし行けるところまで投げさせてやれば良いのに

思ったファンの方が多いと思いますが

今のレギュレーションでは仕方ないか

という気もします

 

果たして

もし

今日の戸郷投手が

先頭の西川選手にもヒットを打たれてなかったとしたら

阿部監督は

8回も戸郷投手を続投させたでしょうか?

 

ぼくはたぶん

させると思います

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした