放送作家の小野高義です

 

高校野球はきょうでベスト16が出そろいました

 

今日4試合のうち

2試合が延長タイブレーク

 

我が地元

西東京代表の早稲田実業も

1-0という熱戦をものにしました

 

  ◇

 

西東京大会では

 

準々決勝の国学院久我山と

14-13

決勝の日大三高戦では

10-9

接戦は接戦だけど

壮絶な打ち合いを制してきた早実だけに

 

ぼくも

おそらく多くの高校野球ファンも

打撃戦を予想していたんじゃないか

思います

 

それだけに

延長タイブレーク

1-0

という試合展開は

西東京大会を見てきたぼくにとって

けっこうな驚きでした

 

  ◇

 

鶴岡東のエース

櫻井くんは

 

1回戦の強豪、聖光学院戦での

投打にわたる活躍からもわかるように

そうそう簡単に打てる投手ではなく

きょうのピッチングも素晴らしいものがありました

 

なので

早実が打てない展開

というのも

まあ仕方ないか

 

という部分はあるのですが

 

むしろ

早実先発の2年生エース中村君が

10イニングを完封で投げきったのは

西東京大会では見られなかった

 

まさに早実の成長

 

ではなかったでしょうか

  ◇

 

西東京大会から主に中継でその投球は見させていただいていたのですが

 

西東京大会の時の中村君は

ボールに力はあるものの

コントロールがバラつきがちで

甘く入ったところを痛打される

という場面が目立ちました

 

もちろん

強豪揃いの西東京の打線が強力だったとはいえ

各地方を勝ち抜いた強豪が集まる甲子園で

1人で投げきる事が出来るのかな?

思ってました

 

 

甲子園で

 

特に今日の試合での中村君

 

西東京大会の時と比べると

フォームが

かなり「改善」されているように見えました

 

  ◇

 

具体的には

 

足を上げた時に

しっかり軸足にためることが出来ているのと

それによって

重心が低くなって

おそらく踏み出すストライドも広くなり

ボールに勢いが出て

コントロールも安定した

 

という感じに見えました

 

素人の分析なので合ってるかどうかは個人の感想ですが

結果として

ストレートで押し込み、甘いコースに行かなかったから打たれなかった

というのは間違いないかなと思います

 

  ◇

 

まだ2年生

 

投げるだけでなく

 

延長タイブレークの10回を投げ終わったあと

足を吊りながら

治療を終えて立った打席で

火の出るようなライトオーバーのサヨナラヒット

西東京大会では4番を打つこともあった

まさに二刀流です

 

荒木大輔

斎藤佑樹

清宮幸太郎…

 

夏の早実は

甲子園に何かを運んでくる不思議な力があります

 

木製バットでフェン直の宇野君

とともに

早実がこの夏をさらに盛り上げてくれそうな気がします

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした