放送作家の小野高義です

 

オリックス宮城投手が

左大胸筋の筋損傷から復活し

5回を2安打無失点に抑え

勝利を挙げました

ストレートの勢いもあって

持ち味のコントロールや緩急と言った制球も申し分なく

故障明けということで5回85球での降板となりましたが

まだまだ余力もあり

完全復活といっていいんじゃないか

という感じでした

 

  ◇

 

5月8日以来

50日ぶりのマウンドと

久しぶりの登板ではありあしたが

 

左大胸筋の筋損傷

という故障での離脱

というニュースが入ったときの

うわあやっちゃったなあ

という印象からいうと

 

あれ

けっこう早い復帰だな

 

と個人的には思いました

 

おんなじ印象を持った方も

少なくないんじゃないでしょうか

 

  ◇

 

投球メカニズムの解析やトレーニング理論の確立などで

球速が劇的に上がったことによって

肩肘の故障もそれと比例するように増えている昨今

 

170㎝あるかないかの体から

同世代の佐々木朗希投手の向こうを張って

155キロの剛速球を投げ込む宮城投手の

肩肘にも

それなりにかなりの負荷がかかっていて

 

今回の左大胸筋損傷も

その負荷によるものであることは間違いない

はずですが

 

球速に耐えきれず手術をする選手は

通常2年近い離脱を余儀なくされる一方で

 

(もちろん損傷の箇所や程度は全く違うとはいえ)

 

たった二ヶ月で

何事もなかったかのようにマウンドに上がって

前と変わらない質の高いボールを投げられる

 

というのは

 

意外と奇跡的なことなんじゃないか

という気がします

 

  ◇

 

良い選手とは故障をしない選手である

 

とはよく言われますが

 

むしろ

ケガをしても

プレーできたり

あるいは治りが早かったり

 

っていう

 

体の頑丈さやリカバリー能力に長けた選手こそ

 

いわゆる無事これ名馬の良い選手

なんじゃないかな

 

ときょうの宮城投手を見て思いました

 

  ◇

 

宮城投手の投球回数は

きょうの5イニングを足して

47回1/3と

規定投球回数に23イニングほど足りませんが

 

このままローテーションに入ってくれば

いずれ規定投球回数に届くことは十分に可能で

 

これだけのケガをして規定投球回数に達して

なおかつ

現在1,52の防御率もキープできれば

防御率のタイトルも見えてくるわけで

 

その強さとたくましさは

まだ22歳なのに

昭和の大投手のような強靱さを感じさせてくれて

こういう選手こそ

メジャーでどんな活躍をするのか見てみたいなあ

 

と思ったりします

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした