放送作家の小野高義です
広島の森下暢仁投手が
無四球91球
のマダックスを達成しました
マダックス達成者は
今シーズン
なんと5人目
21世紀以降
1年間のマダックスの達成数は
2003年
2008年
2009年の
各4回が最多で
あって
年間1~2回
0の年も珍しくなくて
2018年から2020年の3年連続で
マダックス達成者なし
ということもありました
そのぐらい達成が難しいマダックスですが
今シーズンは早くも
21世紀最多の5回
しかも
6月に入ってから4人目
これ
けっこうな異常事態ではないでしょうか
シーズン当初から
ボールが飛ばない
と言われてきましたが
打率3割が
パ・リーグ3人セ・リーグ1人
本塁打数は
メジャーが20本以上がゴロゴロいるのに
こちらは
村上選手の14本が最多
と
まさに投高打低がデータに表れています
◇
そんな中
マダックスを達成した森下投手の打率が
とんでもないことになってる
と話題になってます
きょう森下選手
3安打の猛打賞
しかも
猛打賞は今シーズン2度目で
今シーズンの打率は
なんと
429
まるで
交流戦の水谷選手を思わせるような
驚異のバッティングです
森下投手
もともとバッティングが良くて
高校時代は
投手とショートの兼任で
チームの主将の川瀬選手(現ソフトバンク)
も投手と遊撃手兼任で
ライバル関係にありました
明治大学時代には
大学日本代表で5番を打つなど二刀流の活躍
その経歴からも打撃センスの良さがうかがえます
◇
そんな森下投手と同じか
ある意味それ以上かもしれないバッティングを見せているピッチャーが
巨人の山崎伊織投手です
きょうは
1-1の同点というヒリついた場面で
先頭7番岸田選手がヒットで出塁すると
阿部監督は
8番門脇選手に送りバントを命じ
9番山崎伊織選手に
勝ち越しのチャンスを託したのです
そして山崎選手は
見事右中間へのヒットを放ち
自らを援護する勝ち越し点を挙げました
◇
実は山崎投手
打率こそ160
ですが
得点圏打率は
なんと400
今シーズンのヒットは
全て得点圏でのもので
全てに打点がついています
◇
右投げ左打ちで
柔らかくてバットコントロールのいい
いかにもセンス抜群の打撃スタイルは
いつでもヒットが打てそうな
好打者特有の匂い
を感じさせます
本人いわく
ヒットを打って塁に出て走ったりした方が
ボールが走る
と語っていることから
相当バッティングは好きなようです
◇
投高打低の今シーズン
驚異の打撃力を見せるこの2人
本職のピッチングでは
ともに6勝
防御率も
1,54と1,52
と
いずれも素晴らしい成績
…なんですが
まだ上がこれだけいるという…
…なかなかに恐ろしい投高打低のシーズンだなあ
と思います
というわけできょうはこのへんで
小野高義でした