放送作家の小野高義です

 

交流戦は

楽天が負けてソフトバンクが勝ったことで

楽天の交流戦マジックが消えて

結果は

ともに12勝5敗と

全く同じ勝敗数となり

明日の最終戦に持ち越し

となりました

 

勝率が全くの同率の場合には

TQBという得失点差率

で決まることになっていて

 

昨年もDeNAが史上初のTQBで優勝が決定しました

 

2年連続のTQBというのも

なかなかに珍しい事態ですが

それだけ

白熱した良い交流戦だった

ということでしょう

 

特に

交流戦前はリーグ5位だった楽天が首位争いをするという健闘をみせたことで

パ・リーグの後半戦

ソフトバンクだけじゃないぞというところを見せてくれた

かもしれません

 

  ◇

 

そんな中

リーグ最下位で交流戦に突入し

潮目が変わる交流戦で巻き返しを狙いながら

交流戦でも最下位となりそうなのが

西武です

 

きょうも

4-0の完封負け

 

そして高橋光成投手は

きょうも勝ち星がつかず

ついに

0勝7敗

となってしまいました

  ◇

 

高橋光成投手といえば

 

昨年は

チームロン毛の会長として

150キロ台のストレート

スライダー、スプリットなどの変化球もキレ良く制球抜群

さらに

完投4,完封2

スタミナも無尽蔵

西武のマウンドを最後まで守り抜く

まさにエース

という投げっぷりを見せていました

 

しかし

シーズンオフに

メジャー行きのポスティング申請を直訴したものの

球団に認められなくて一悶着する

というちょっとした騒動がありました

 

渡辺GM(当時)は

「エースとして球団に貢献してから」

メジャー移籍は

今シーズンの活躍次第

と通告したということで

 

高橋光成投手にとっても重要なシーズン

となるはずでしたが

 

貢献…どころか

そもそも勝てない

 

という事態になるとは…

 

  ◇

 

日本人選手が

早々にメジャーを目指すことに対して

否定的な意見も見られますが

 

高みを目指すからこそ心技体の向上が望めるということは間違いなく

目指す場所があるというのは

非常に良いことだと

個人的には思います

 

しかし

 

強いメジャー志向を口にして

そのことによって

球団としこりができた選手は

メジャーに行けないだけでなく

その後の活躍にも

影響が出ることが少なくないような気がします

 

ちょっと前の

西川遥輝選手だったり

菅野智之投手だったり

柳田悠岐選手だったり…

 

そして

今年に関しては

佐々木朗希投手も

勝ち星は挙げているけど

昨年や一昨年までの160キロ台が当たり前の無双状態にはほど遠く

まだ交流戦という段階で

2度も登録抹消

 

あまり良い状態とは言えません

 

  ◇

 

メジャー志向の強い選手は

選手としての自分のピークの時に

最高の舞台で力を試したい

という思いがあると思います

 

高橋光成投手の場合

今年27歳で

投手としてのピークは

まだ先かもしれないし今かもしれない

という微妙な時期ではあります

 

今年のオフに

大きな体をさらに大きくしたり

下半身の出力を上げようと

スプリントトレーニングを取り入れたり

さらなる高みを目指そうとする取り組みが報じられるのを見て

 

楽しみにはしていたんですが

 

結果それが

下半身のコンディション不良につながり

ピッチングのバランスそのものを崩して今に至る

 

という感じになっているような気がします

 

  ◇

 

これが

メジャーの舞台に行って

同じようなコンディションの不具合を起こした

というのであれば

本人としてもまだ納得はいったと思いますが

 

結果を出すためにしたことで

その結果、目的を果たせなくなったとなれば

もやもやした思いがプレーにさらなる悪影響を与え

何をやっても上手くいかなくなる

という

悪循環に陥りそうな気がして

 

まさに今

そんな風になろうとしている気がして

ちょっと心配ではあります

 

  ◇

 

個人的には

でっかい体で長い髪を振り乱しながらマウンドで躍動する

ピッチングスタイルが好きなので

ナントカ後半戦立て直してほしいし

日本にもこんな投手がいるんだ

っていうのを

是非メジャーの舞台で知らしめてほしいなあ

思っています

 

まずは1勝

期待しています

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした