放送作家の小野高義です

 

ダルビッシュ投手日米通算200勝の日に

大谷選手がサヨナラヒット

という

日本人にとっては

なんだかめでたい1日となりました

  ◇

 

日米通算で200勝に到達したのは

野茂投手と黒田投手に続き3人目

 

先発だけでの200勝到達は

日本人選手全ての中で初

というのも

なかなか意外な記録だなと思いました

 

これもダルビッシュ投手のすごさの一部なんだろうなと思います

 

  ◇

 

200勝を伝えるニュースのスポーツコーナーでは

ダルビッシュ投手の日本ハム時代の映像も

たくさん流れました

 

ダルビッシュ投手は高校時代から

自分は変化球投手である

という信念を

日ハム時代、メジャーの舞台でも

頑なに貫き通しています

 

一貫して変わらぬ投球スタイル

とは裏腹に

フォームの変わり方すごいなあ

改めて思いました

 

  ◇

 

日ハム時代は

後ろをゆったり大きく取って

柔らかく体を使ってしなやかに上から叩きつけるようなリリース

というフォームでしたが

 

今は

テイクバックでグッと力を貯めて

ショートアームで一気にボールをぶつけてるようなフォーム

 

ですが

 

そこから放たれる多彩な変化球とそのコマンド力は

変わることがなく

というか

衰えてもいい年齢で

むしろ進化し続けているところがすごいです

 

  ◇

 

試合後

200勝達成のインタビューで

 

野球が進化していく中で

取り残されないようにきちんと勉強しながら練習していきたいと思います

 

という言葉に

ダルビッシュ投手のすごさの本質が現れていると感じました

 

投球のスタイルを貫き通しながら

日々研鑽を重ねて持てる技術を磨く

…と言葉で言うのは簡単だけど

衰えていく年齢と闘いながら

進化する世界の中でさらにレベルを上げていくというのは

激しく逆流する川を上るような

途方もない労力を要する日常であり

 

人はそれを努力と呼ぶかもしれないけれど

ただ努力すればいいだけの努力とはまるで違う

まるで物情の彫刻師のように正確に計算しながら精密に磨き上げていく

まさに職人の仕事の極み

と言えるのではないでしょうか

 

ブレない軸を餅ながら変化していく…

 

進化とは変化であるということを

まさに体現した

日米通算200勝

 

そんな気がする5月の夜なのでした

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした