放送作家の小野高義です

 

大谷選手が欠場したドジャースを相手に

ダルビッシュ投手が7回無失点の快投で

日米通算199勝目を挙げました

200勝まで

あと1勝です

 

  ◇

 

日本人投手の通算200勝は

26人

 

その中で

メジャーに渡って通算200勝を挙げたのは

たった2人しかいません

 

1人目が野茂英雄投手

日本で78勝

メジャーで123勝

 

2人目が黒田博樹投手

日本で124勝

メジャーで79勝

黒田投手は

日本→メジャー→日本

と環境を変えながらこの数字は

改めてすごいな

と思います

 

  ◇

 

日米の通算勝利数の上位トップテンを見てみると

 

 

1位 黒田博樹投手 203勝(日124+米79)

 2位 野茂英雄投手 201勝(日78+米123)

 3位 ダルビッシュ有 199勝(日93+米106)

 4位 田中将大投手197勝(日119+米78)

 5位 石井一久投手 182勝(日143+米39)

 6位タイ 松坂大輔投手 170勝(日114+米56)

 6位タイ 岩隈久志投手 170勝(日107+米63)

 8位 和田毅 164勝(日159+米5)

 9位 前田健太 163勝(日97+米66)

 10位 上原浩治 134勝(日112+米22)

 

 

平成以降の名だたる名投手が名を連ねているのがわかります

 

おそらく

ダルビッシュ投手は間違いなく200勝達成して

田中将大投手も、あと3勝まで迫って

肘の状態が安定すれば実現できるラインですが

 

その他の投手にしても

 

きっと

メジャーに行くことなく

日本プロ野球の世界で現役を続けていたら

全員200勝に到達していたことは

 

たぶん間違いないと思います

 

レベルが上がるだけでなく

ボールが変わり

環境が変わり

 

心と体への負担は計り知れず

多くの投手が故障に泣き

環境の違いで壁に当たる選手も多くいました

 

それでも200勝するということが

どれだけ奇跡的なことか

このランキングを見ると

改めて思い知らされます

 

  ◇

 

通算200勝をするためには

目安として

30歳までに100勝くらいしとかないと厳しいかな

という気がします

 

100勝するためには

10勝を10年

毎年15勝しても7年近くかかる計算ですが

毎年15勝もするピッチャーは

この時代そうそう現れないことからも

30歳100勝がデッドラインな気がします

 

 

現状

100勝以上している日本人投手の中で

最年少が

西勇輝投手(118勝)

則本昂大投手(115勝)

33歳(今年で34歳)

なので

なかなかに厳しいラインではあります

 

  ◇

 

30歳までに100勝の可能性と200勝の可能性を

最も秘めているのは

やはり

ドジャースの山本由伸投手でしょう

日本通算70勝

メジャーで4勝

現在25歳(今年で26歳)

 

日本で投げ続けていれば

27歳で100勝は間違いなかったでしょう

 

  ◇

 

山本由伸投手のドジャースとの契約は12年

 

現実的に考えて

メジャーで現役生活を全うすることが予想されます

 

もし

メジャー在籍中に日米通算200勝を達成すれば

メジャーだけで130勝

となり

 

これは

日本人最高の野茂投手123勝を超えるだけでなく

アジア人投手としても

朴贊浩投手の124勝を抜いて

歴代1位となります

 

  ◇

 

シーズン当初の不安定さが消え

調子を上げてきた山本由伸投手

 

今のペースが続けば

200勝到達は問題ないはず

ではありますが

 

メジャー各球団と打者の対応力

そして硬いマウンドと滑るボール、ピッチクロックの対応などで

体にかかる負担は日本の比ではなく

 

その道のりは険しいものとなることも

予想されます

 

そんなメジャーの舞台を経て

通算200勝を挙げようとしているダルビッシュ投手

 

改めてすごいな

と思った夜なのでした

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした