放送作家の小野高義です

 

大谷選手が

3試合連続のホームランで

メジャートップの11号

だけでなく

2安打2打点2盗塁を決めるなど

 

いろいろとバグり散らかしてすごいことになってます

1号ホームランがなかなか出ないとか

得点圏打率が低いとか

もう

何だったんでしょうか

 

  ◇

 

現在

打撃9部門でメジャートップに立つ大谷選手

 

打率 .370以上に

OPS 1.139というのがなかなかに驚異的です

 

OPSは

出塁率+長打率

を算出した数字で

 

選手がチームの得点にどれくらい貢献できているか、得点のきっかけをどれくらい作られているのかを表しているとされ

 

セイバーメトリクス導入後

メジャーでは

打率よりも

打者の勝ちに直結する指標となっています

 

これが0,9000台くらいからかなり良い数字とされてきて

1,000超えると

なんかすげえことになってるぞ

っていう感じなので

 

1,139ってのはバグり散らかしているレベルです

 

ちなみにホームラン王に輝いた昨年でさえ

OPSは1,066でメジャートップ

 

これでもかなり超人的ですが

それをさらに超えてきてるわけです

 

確かに

今シーズンの大谷選手は

ほぼ長打しか打ってない感覚なので

いかにもOPS高そうで

無敵な感じがあります

 

  ◇

 

そう思って

OPSのシーズン記録を調べてみると…

 

日本に1人

大谷選手を超えてバグりまくってる方がお一人いらっしゃいました

 

 

 

世界のホームラン王

王貞治選手です

最高となったのは

2度目の三冠王に輝いた

昭和49年で

OPSなんと1,293

 

1,200超えが5シーズン

 

さらに

ベスト15の中に9シーズンの王選手がランクイン

いずれも

1,150を超えております

 

通算記録でも

歴代1,000を超えているのは

王選手ただ一人

であります

 

1 王貞治 OPS1.080(1959-1980)
2 松井秀喜 OPS.996(1993-2002)
3 A・カブレラ OPS.990(2001-2012)
4 落合博満 OPS.987(1979-1998)
5 T・ローズ OPS.940(1996-2009)
6 張本勲 OPS.9334(1959-1981)
7 中西太 OPS.9325(1952-1969)
8 小笠原道大 OPS.929(1997-2015)
9 ブーマー OPS.927(1983-1992)
10 松中信彦 OPS.925(1997-2015)

 

  ◇

 

つまりこれはどういう感覚かというと

 

今シーズン

朝起きればいつもホームランかものすごい打球の長打を打っている

という大谷選手

のような打下着っぷりを

およそ20年以上に渡って毎日毎日

王選手は続けていた

 

ということになるわけです

 

さすがは世界のホームラン王

 

でも

子供の頃を思い返してみれば

 

確かに王選手は

ぼくたちが毎日ホームランを期待して

それにちゃんと応えてくれていた

という気がします

 

だから僕たち世代の多くの子供たちは

野球が大好きになって

みんなが野球選手になりたい

 

と思ったものなのです

 

そして

そんな王選手と同じように期待に応えてくれる憧れのスターこそが

 

大谷翔平選手

 

ということなのですね

 

  ◇

 

ちなみに

メジャーに目を向けると

史上最も高いシーズンOPSは、メジャー通算最多762本塁打の

バリー・ボンズ選手が記録したもので、なんと1.421

 

通算記録では

野球の神様ベーブ・ルース選手が1.164で

1以上をマークした回数は14シーズンに上ります

 

上には上がいます…

 

…が

 

大谷選手にはまだ目指すべき上がある

 

と思うと

夢があるような気もします

 

というわけできょうはこのへんで

小野高義でした